◇米国シニアメジャー第1戦◇リージョンズトラディション 4日目(18日)◇グレイストーンG&CC (アラバマ州)◇7249yd(パー72)米シニアツアー(チャンピオンズツアー)の「年間王者」は、シーズン終盤に3試合あるプレーオフシリーズを…

今季からツアーメンバーに加わった藤田寛之。“ルーキー”ではあるけれど…

◇米国シニアメジャー第1戦◇リージョンズトラディション 4日目(18日)◇グレイストーンG&CC (アラバマ州)◇7249yd(パー72)

米シニアツアー(チャンピオンズツアー)の「年間王者」は、シーズン終盤に3試合あるプレーオフシリーズを経て決定する。レギュラーシーズン終了後の賞金ランキングが「チャールズ・シュワブカップポイントランキング」に変換され(昨年は1ドル=2ポイント)、ランク上位72人がプレーオフに進出。昨年は53歳のスティーブン・アルカー(ニュージーランド)がタイトルを獲得した。

大きく取り上げられることは少ないが、50歳で年齢条件をクリアする米シニアツアーにも「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」が設けられている。1990年から始まり、2008年はベルンハルト・ランガー(ドイツ)、10年はフレッド・カプルス、20-21年はジム・フューリックらがタイトルを獲得してきた。

2024年は、ともに1勝を挙げた「全英オープン」覇者(2009年)のスチュワート・シンク、欧州ツアー4勝のリカルド・ゴンザレス(アルゼンチン)の争いに。シンクはポイントランク9位、ゴンザレスは10位で終えたが、受賞したのはゴンザレスだった。

ツアーによれば、新人賞争いに明確なランキングは存在しない。選考は“内容”を重視するとともに、シーズン1勝以上していることが最低条件とのこと。23年はルーキーVがなかったため、設立後初の受賞者なしとなった。なお、24年はゴンザレスが25試合に出場してトップ10が6回、シンクが11試合で10回。獲得賞金ではゴンザレスが約1万4000ドル(約200万円)上回っていた。

ちなみに、今年からツアーメンバーに加わりルーキーシーズンを戦う藤田寛之は、過去にスポット参戦で6試合以上をプレーしているため新人賞の対象外。PGAツアーでも、金谷拓実がツアーメンバーとなる前に7試合以上に出場していたため、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの対象から外れている。

ツアーメンバーのうち4割以上が60代、年間王者のタイトルは67歳のランガーが最多の6回受賞するなど往年のレジェンドたちが活躍を続ける米シニアツアーだが、来季以降は勢力図が変わるかもしれない。ことし12月に50歳になるタイガー・ウッズの参戦が期待されるほか、PGAツアー12勝(メジャー2勝)のザック・ジョンソンも来年2月に50歳を迎える。ますます層が厚くなる米シニアツアーに注目だ。(アラバマ州バーミンガム/谷口愛純)