「陸上・セイコー・ゴールデングランプリ」(18日、国立競技場) 女子やり投げは、昨夏のパリ五輪金メダリストで67メートル38の日本記録を持つ北口榛花(27)=JAL=が64メートル16をマークし2連覇した。男子100メートルは、パリ五輪男…

 「陸上・セイコー・ゴールデングランプリ」(18日、国立競技場)

 女子やり投げは、昨夏のパリ五輪金メダリストで67メートル38の日本記録を持つ北口榛花(27)=JAL=が64メートル16をマークし2連覇した。男子100メートルは、パリ五輪男子400メートルリレー代表の柳田大輝(東洋大)が10秒06で制し2連覇。桐生祥秀(日本生命)は10秒16で5位だった。サニブラウン・ハキーム(東レ)は足の違和感のため欠場。男子3000メートル障害は日本記録保持者の三浦龍司(SUBARU)が8分18秒96で優勝した。女子1500メートルは田中希実(ニューバランス)が4分6秒08で2位だった。

 元世界王者を抑えてトップでゴールラインを超えると、ガッツポーズが飛び出した。柳田が男子100メートル連覇を決め「ハイレベルな中で1番でゴールできて良かった。最初のところだけ絶対に外さないようにと思ってスタートラインに立った」と喜びをかみしめた。

 1レーンから好スタート。19年世界選手権金メダリストのコールマン(米国)らに抜かれることなく、力強く走りきった。目標とする世界選手権の派遣標準記録(10秒00)には届かなかったが「悪くないタイムを出せた」と納得の表情だった。

 大金星に笑みがこぼれたが、慢心はない。照準は9月の世界選手権。「世界陸上の準決勝では9秒台が当たり前。どの選手も夏に向けてギアが上がってくると思うので、負けないように、まずは代表権を取るところからやっていきたい」と力を込めた。