◇国内女子◇Sky RKBレディスクラシック 2日目(17日)◇福岡雷山GC(福岡)◇6489yd(パー72)◇曇り(観衆2266人)やわらかい口調はいつもの小祝さくらだった。6バーディ、1ボギーの「67」で6位スタートから首位に浮上した…

◇国内女子◇Sky RKBレディスクラシック 2日目(17日)◇福岡雷山GC(福岡)◇6489yd(パー72)◇曇り(観衆2266人)
やわらかい口調はいつもの小祝さくらだった。6バーディ、1ボギーの「67」で6位スタートから首位に浮上した一日を「う~ん、パットは良かったですけど、1mを1回外したし…。でも、昨日よりも比較的悪くなかったですね」と振り返る。今季初の最終日最終組。竹田麗央をはじめ昨季メルセデスランキング上位5人中4人が米ツアーに“流出”し、日本に残ったランク4位で残留組最上位の“真打ち”がいよいよ優勝争いに名乗りを挙げた。
女子ツアー初開催の福岡雷山GCは、小祝も初体験。先週の国内メジャー「サロンパスカップ」の茨城GCは、グリーンの仕上がりの良さに多くの選手が苦しんだが「今週はそれより硬い感じです。今日は(前夜からの)雨の影響で半分ぐらい(の硬さ)になったけど」。最終18番(パー5)でピンまで250yd強から3番ウッドでグリーンエッジまで運び、余裕のバーディで締めくくったものの、ウェッジ勝負でチャンスを作ることには苦労した。「残り50yd前後とかで、1個もチャンスを作れなかった。あやうくボギーになりそうな場面もありました」。

実績、力量で国内ツアーをけん引する立場にある。多くのプロと違って海外志向が極めて薄い考えだけに、自然とそうなる。2週後のメジャー「全米女子オープン」には出場するが、それ以外のメジャーで頭にあるのは「AIG女子オープン(全英女子)」ぐらいで「全米女子プロ選手権」「エビアン選手権」などへの興味を問われても「何でかと言われても…」と、困ったように笑って首を振る。それだけに主戦場を海外に移す考えなど「食事とか考えても、あんまり海外、行きたくない」とカケラもない。
竹田麗央、勝みなみら仲の良い米ツアーメンバーを例に挙げて「麗央ちゃんだけでなく、みなみちゃんとかも本当にすごい。移動とか文化の違いとか大変なのに…。尊敬しかないです」と理由を説明。仮に自分がその立場になれば、「きっとゴルフに集中できません」という。
主戦場は国内ツアー。そして、昨年6月「アース・モンダミンカップ」以来の通算12勝目へ。「狙える位置だし、攻めるゴルフをしたい。スコアを伸ばさないと優勝できないと思うので」。声のトーンが少しだけ強くなった。(福岡県糸島市/加藤裕一)