◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 2日目(16日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7626yd(パー71)スタートホールのイーグル、終盤の粘りのバーディも、メジャーの週末には繋がらなかった。4オーバー112位から出た金…

金谷拓実は4回目の全米プロ挑戦も予選落ちに終わった

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 2日目(16日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7626yd(パー71)

スタートホールのイーグル、終盤の粘りのバーディも、メジャーの週末には繋がらなかった。4オーバー112位から出た金谷拓実は4人の日本勢で唯一のアンダーパー「70」をマークしながら、通算3オーバー84位で予選落ちした。

出だしの10番(パー5)で15mのイーグルパットが決まっても、金谷は表情を崩さなかった。11番をボギーとした後、インの上がりの難関3ホール、通称グリーンマイルはすべてパー。16番ではグリーン左のラフから、17番(パー3)は2打目で左足とボールはバンカー、右足は芝の上というライからピンそば1m強に寄せた。

後半8番でティショットをフェアウェイに刻んだ後、2打目をピンそば2m弱につけてバーディ。520ydと長い最終9番は3打目のバンカーショットをピンそば1mに寄せ、パーで終えたがカットラインには2打足りなかった。

PGAツアーでのルーキーイヤーが続く

昨年末の最終予選会を突破してPGAツアーの出場権を獲得。ルーキーイヤーは1月「ソニーオープンinハワイ」から欧州ツアー1試合を含めて4試合連続の予選落ちを経験し、3月「バルスパー選手権」からまた“4連敗”を喫した。4月末に久常涼と組んだペアマッチ「チューリッヒクラシック」(18位)から復調の兆しがある。

ツアー全体で5位のフェアウェイキープ率(71.13%)をベースにしたプレーができ始めたところ。得意のグリーン上、ストローク・ゲインド・パッティング(+0.499)は全体13位につける。「シーズンの最初、西海岸では100位以下だった。最近良くなってきたんです」。スクランブリング率(パーオン失敗ホールをパー以下で上がる確率)は68.31%で全体7位。世界最高のトップツアーで少しずつ持ち味を出せている。

「毎日ちょっとずつ前進する気持ちがあれば、結果も変えていけるんじゃないかって」。次週はテキサス州に飛び「チャールズ・シュワブチャレンジ」(コロニアルCC)に出場。メジャーがひとつ終わったところで、節目にはならない。(ノースカロライナ州シャーロット/桂川洋一)