「阪神2-4広島」(16日、甲子園球場) 偉業への挑戦はプレーボールから1分足らずでついえた。村上がレギュラーシーズンではプロ初の中5日。球団では1966年のバッキー以来、59年ぶりの3試合連続完封を狙ったが、初回先頭の秋山に一発を浴び、…

 「阪神2-4広島」(16日、甲子園球場)

 偉業への挑戦はプレーボールから1分足らずでついえた。村上がレギュラーシーズンではプロ初の中5日。球団では1966年のバッキー以来、59年ぶりの3試合連続完封を狙ったが、初回先頭の秋山に一発を浴び、21イニングぶりの失点を喫した。それでも7回2失点でゲームメーク。連続無四球は36イニングへ伸ばして、「無駄な走者を出さなかったので粘れたと思いますし、良かったんじゃないかなと思います」と先発の責務は果たした。

 昨年4月30日に続いて、またも秋山に許した初回先頭弾。さらに2死から末包と坂倉の連打で2点目を失った。首位攻防戦で立ち上がりにつまずき、「初回に点を取られてしまったんで、嫌な空気というかリズムに乗れなかったと思うので、そこは本当に申し訳ない」と反省した。

 二回以降は「テンポ良く行けたら、何とか粘れば追いついてくれる」と、気持ちを切り替えて粘投。六回1死では「サインが出たので。流れを変えるためにもいい球だったんじゃないかな」と、振り返った64キロの超スローボールで、末包を中飛に仕留めた。随所に持ち味をちりばめた91球も、7勝目はお預けとなった。