◇国内男子◇関西オープン 事前(14日)◇日野ゴルフ倶楽部(滋賀)◇7035yd(パー70)練習グリーンで幡地隆寛は左首、続いて肩を入念にほぐした。「スイングのインパクト前に痛みに反応する。球がつかまらなくて、明らかに距離も落ちていたので…

大会連覇がかかる

◇国内男子◇関西オープン 事前(14日)◇日野ゴルフ倶楽部(滋賀)◇7035yd(パー70)

練習グリーンで幡地隆寛は左首、続いて肩を入念にほぐした。「スイングのインパクト前に痛みに反応する。球がつかまらなくて、明らかに距離も落ちていたのでこれ以上は無理だなと。ゴルフになってなかった」。前週アジアンツアー「インターナショナルシリーズ ジャパン」は2日目にハーフを終えて棄権した。2日間にわたるケアを行ったが、今週のプロアマ戦(13日)も出場を取りやめていた。

痛みのきっかけはスイング改造だった。2月から目澤秀憲コーチに指導を受ける。「今までやってきたことは全部置いといて、パター以外は全部変えた。成績が悪くなるのは分かっていたし、その葛藤はある。そこはしっかりと分けてやり続けていたが、だいぶ体には無理させていた。フォロースルーを変えて、首にも負荷がかかった」と振り返る。

スイング改造中でパター以外は全部変えた

今季はアジアンツアー2試合、国内ツアー3試合に出場したが、予選落ち3試合と結果にはつながっていない。それでも「ショットはイマイチだが、ショートゲームはすでに去年よりはうまくなっている自覚がある。チップインも出るようになった。納得いってないアプローチも1パット圏内にあったりする。そこは今自分の中でいい変化になっている」と予選落ちが重なる中でも手応えはある。

昨年は3月「ニュージーランドオープン」でのアジアンツアー初優勝。国内ツアーでも「関西オープン」初優勝を含む2勝と飛躍のシーズンを過ごした。それでも大改造に踏み切らせたのが、10月の米男子PGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(71位)だった。

「ZOZOで全く通用しなかった。日本で勝ってもPGAツアーは違う。自分一人でやるのにも限界があったし、思い切って変えるべきかなと。ここから4、5年かけて身につく技術が1年で手に入るならやるべき」と心に決めた。

前年大会は名神八日市CC(滋賀)とコースこそ違うが杉原輝雄(1973年~75年)以来、半世紀ぶりの大会連覇がかかる。「ポスターにも自分の名前があって、励みになる。モチベーションになります」と初日のティオフに向けて気合を入れた。(滋賀県日野町/玉木充)