◇米国女子◇みずほアメリカズ・オープン 最終日(11日)◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6690yd(パー72)第3ラウンドを終えた後、竹田麗央はバンカーショットを数十球練習してコースを出た。3日目を終えて、サンドセー…

2週連続トップ10入り

◇米国女子◇みずほアメリカズ・オープン 最終日(11日)◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6690yd(パー72)

第3ラウンドを終えた後、竹田麗央はバンカーショットを数十球練習してコースを出た。3日目を終えて、サンドセーブ率は50%(3/6)。「自分が構えた時よりも、打ってみたら砂が多かった(ショット)のが多かった」。ミスした分をマイナスのままで終わらせないのが、今季1勝のルーキーの強さだ。

首位と6打差から出た最終日、連続バーディを奪った直後の8番(パー5)も、4打目がグリーン左手前のバンカーにつかまった。「下っていたので、強く入れすぎるとオーバーするなと思って打ったのが、全然キャリーが出なかった」と5打目で出せずに6オン1パットのダブルボギーで通算7アンダーに後退。「もうちょっと、冷静に打てていれば良かった」と反省したが、10番(パー5)はバンカーからの3打目をピンに絡めてチャンスメーク。2m前後を沈めてバーディを奪うと、「良い流れでプレーできた」と悪い流れを断ち切った。

18番セカンド、バンカーを怖がらずに攻めた

15番でも3mにつけてバーディを奪取。優勝争いからは遠い位置だったが、最後まで攻めの姿勢は崩さない。左手前にピンが切られた18番は、右からセーフティに攻めるかピンを狙うかで少し迷ったが「守る位置でもなかったので、攻めていきたい」。左アゲンストを計算した8Iのショットを、ガードバンカーの数ヤード上に打ち込んでピン左3m弱に2オン。バーディパットを外して悔しそうに天を仰いだが、4バーディ、1ボギー1ダブルボギー「71」で、通算9アンダー8位と2週連続でトップ10に入った。

「あまりボードは見なかったので、集中してトップ10で上がれたら良いなと思っていた」。一つ目標クリアにほっと息をついたが、満足はしていない。「最終日は優勝争いをしたいとしか考えていない」と、縮められなかった差を悔やんだ。

最後まで攻めを貫いた

それでも、3月「ブルーベイLPGA」優勝を含む今季5度目のトップ10。年間ポイントレースは7位から5位に順位を上げた。1週間の休みを挟み、「リビエラマヤオープン」(マヤコバ エル カマレオンC)に参戦する。「4日間いい経験ができました。またそこでも、いいプレーができるように頑張りたい」。今週かなわなかった優勝争いはメキシコでやってみせる。(ニュージャージー州ジャージーシティ/谷口愛純)