◇米国男子◇トゥルーイスト選手権 最終日(11日)◇ザ・フィラデルフィア・クリケットクラブ (ペンシルベニア州)◇7119yd(パー70)シーズン2勝目への希望は、意外な形で小さくなった。パーを並べて迎えた前半5番(パー5)、左サイドのフ…

◇米国男子◇トゥルーイスト選手権 最終日(11日)◇ザ・フィラデルフィア・クリケットクラブ (ペンシルベニア州)◇7119yd(パー70)
シーズン2勝目への希望は、意外な形で小さくなった。パーを並べて迎えた前半5番(パー5)、左サイドのフェアウェイバンカーから5Wで放った2打目は高さが出ず、ボールはひとつ先のバンカーへ。3打目はグリーン手前、4打目も右奥とバンカーを1ホールで4回も渡り歩く。5オン2パットのダブルボギー先行は、追う立場として痛恨だった。
トラブルを引き起こした5番2打目のライは「そんなに悪くなかった」という。「なんで“チョロ”が出たのか不思議でたまらないので、後で映像を見ようかなと」

直後の6番では4m、7番では2mのチャンスを決め切れず、8番(パー3)でやはりティショットをグリーン左のバンカーにこぼしてボギーにする悪い流れ。「すべてが悪い方向に行ってしまった。2番で(5mのパットを沈め)パーを獲れたのに、(流れが)良くなる方向にもっていけなかったのが、もったいない」。奥から4mのバーディパットを外した9番では両手でひざを抑えて悔しがった。
今大会の会場には118ものバンカーがある。2バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「73」ストロークのうち、この日は実に11打がバンカーからだった。「なかなかここまで入ることがないので、“砂遊び”は大変でした」と苦笑い。

最終18番で残り208ydからピンそば1mにつき、バーディフィニッシュを呼び込んだ5Iでの2打目も「だいぶミスショット」。首位と4打差5位からのスタートで3つスコアを落とし、7アンダー17位。優勝した1月の「ザ・セントリー」以来となる今季2回目のトップ10入りもかなわなかった。
前日3日目にフィールドベストの「63」をマーク。次週のメジャー第2戦「全米プロゴルフ選手権」(ノースカロライナ州クエイルホロークラブ)に向けた好材料もありそうだが、「ティショットが今のままでは“予選落ち確定”くらいの感じ」と目先の課題を口にする。4日間を通じて2つのパー5(5番、15番)では1つもバーディを獲れなかった。「もう少し練習して、良いきっかけが見つけられるようにしたいと思います」。残り3日になった準備期間に視線を向けた。(ペンシルベニア州フロータウン/桂川洋一)