◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 最終日(10日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6675yd(パー72)◇晴れ(観衆9752人)上がり2連続バーディの締めくくりは、畑岡奈紗の意地とともに現状のもどかし…

畑岡奈紗は週末にスコアを落として11位で地元開催のメジャーを終えた

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 最終日(10日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6675yd(パー72)◇晴れ(観衆9752人)

上がり2連続バーディの締めくくりは、畑岡奈紗の意地とともに現状のもどかしさが見え隠れした。アイアンショットを左サイドのピンに絡めた17番(パー3)、2オンに成功した18番(パー5)といずれも短い距離のバーディパットだけ本来のクロスハンドから順手に変更して打った。

やはり課題はショートパット

3打目のウェッジショットでチャンスメークした15番(パー5)、3mほどのスライスラインをクロスハンドでストロークした際に動きが気になったという。18番の長いイーグルトライはクロスハンドのまま打っており、課題とするショートパットへの意識がにじむ。「どれが一番スムーズに行くか。試合にならないとそういうもの(フィーリングの違和感)っていうのは、なかなか出てこない。練習量だけではどうにもならないなっていう風には感じているので、何かいいきっかけが見つかれば」。順手で2つ決めきった後も表情は晴れない。

スイングの乱れから左右にミスが出た

3日目のプレー後、この日の朝とドライビングレンジでバックスイングからダウンスイングにかけての動きを入念に確かめる場面があり、「きのうから(クラブが)フラットに入ることが多くて、フェースローテーションが入って(左右)両方のミスが出ていた」。今季安定していたショットの状態にも勝負どころで一抹の不安を抱えていた。

西コース開催だった2018年(16位)以来7年ぶりに地元開催のメジャーにスポット参戦。首位と2打差5位で迎えた決勝ラウンド2日間で「73」「74」とオーバーパーが並んで通算1アンダー11位で終えた。4月中旬の米ツアー「JMイーグルLA選手権」からこれが4連戦目。茨城のギャラリーの前で4日間奮闘しても、「特に週末はホントに情けないプレー。これだけたくさん応援していただいたのに申し訳ない」と自己評価はシビアだった。

次戦は3週後の「全米女子オープン」

「この悔しさを糧に、またリベンジできたら」と話したように、今後の状況次第で9月に茨城の大洗GCで行われる「ソニー日本女子プロ選手権」への出場も考えている。まずは米国に戻り、キャリアにおける大目標のメジャー第2戦「全米女子オープン」(29日~/ウィスコンシン州エリンヒルズ)に臨む。「強い気持ちを持って、自分を信じてやっていくしかない」と自らに言い聞かせた。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)