<国内女子ゴルフツアー:ワールド・サロンパス・カップ>◇最終日◇11日◇茨城GC東コース(6675ヤード、パー72)◇賞金総額1億2000万円(優勝2400万円)39歳の藤田さいき(JBS)が、完全優勝をあと1歩で逃した。2バーディー、3ボ…
<国内女子ゴルフツアー:ワールド・サロンパス・カップ>◇最終日◇11日◇茨城GC東コース(6675ヤード、パー72)◇賞金総額1億2000万円(優勝2400万円)
39歳の藤田さいき(JBS)が、完全優勝をあと1歩で逃した。
2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの3オーバー。通算7アンダーで並んだ申ジエ(韓国)とのプレーオフ(PO)で敗れた。2010年の日本女子プロ選手権以来、15年ぶりの国内4大大会制覇とはならなかった。
序盤から試練の連続だった。2番パー3はボギーとし、3番パー4はダブルボギー。思わず首をかしげる場面もあった。
5番でバーディーを決め、勢いを取り戻したかに見えたが、8番パー4でボギー。グリーン奥の斜面に落ちたところから3打目で戻そうとしたが、大きくピンを超え、反対の斜面を転がった。前半を終えて通算7アンダー。首位の座を申ジエ(韓国)に明け渡して、1打差で折り返した。
10番パー4で、再びボギーをたたいたが、13番パー3のバーディーで取り返す。14番でボギーのライバルに並んだが、逆転には至らなかった。
POでは、2打目がラフへ、3打目はグリーンを超えた。4打目は短くなり、申がバーディーパットを決めて勝敗が決した。
初日から苦しみ抜いた。大会前から体調不良が続き、第2ラウンド後には39度の高熱。薬を飲みながらのプレーを続けていた。この日もせきこみ、はなをすするような場面もあった。それでもPOまで持ち込んだ。
拍手でライバルをたたえた後、力尽きた。歩くことができず、スタッフにおんぶされた。両手で顔をおさえながら、観客が作った花道を通って会場を後にした。大奮闘したベテランには、大きなねぎらいの声が注がれていた。【飯岡大暉】