◇米国女子◇みずほアメリカズ・オープン 3日目(10日)◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6690yd(パー72)502ydの前半6番(パー5)、強いフォローとはいえティショットは350yd近く飛んでいた。フェアウェイか…

竹田麗央が7位に浮上。劇的イーグルで一日を締めくくった

◇米国女子◇みずほアメリカズ・オープン 3日目(10日)◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6690yd(パー72)

502ydの前半6番(パー5)、強いフォローとはいえティショットは350yd近く飛んでいた。フェアウェイからの第2打で、竹田麗央が握ったのは9番アイアン。「乗らなかったけど…」とグリーンをオーバーしてイーグルチャンスを逃したことがちょっと悔しい。取りこぼした分は、キッチリ最後に清算した。

2日目に6番の第2打で振ったのは3UT。この日は朝から強風との戦いだった。1番から強い右風にあおられ、フェードでフェアウェイセンターを狙ったティショットは「押し戻された」と左のラフに。「ホテルを出た時から(風が)吹いていたので、準備はしていました」と冷静なジャッジで2打目をグリーン手前まで運んでパーを拾うと、4番(パー3)では左風にぶつけてピン手前に打ち込み、この日最初のバーディを奪った。

6番も2打目でグリーンを外したが、下りのアプローチをうまく寄せてバーディ。「途中グリーンを外したところもアプローチでパーセーブできた」と集中力を切らさず耐えていたら、最後の最後で“ご褒美”が来た。

2段グリーンの上にカップが切られた18番で、フェアウェイから打った残り118ydの第2打を直接入れた。「思った通りの球が打てたので、チャンスについてくれと思っていました」という手応えたっぷりの一打。セカンド地点からは見えなかったが、グリーン周りから沸いた歓声で確信に変わる。「一日の疲れが吹っ飛びました。きょう、すごく長かったので」と笑顔と一緒にため息が漏れた。

最終日は6打差から逆転を狙う

1イーグル4バーディ、2ボギー「68」で、通算8アンダー7位に浮上。5位で終えた前週「ブラックデザート選手権」と同じ位置で最終日を迎えるが、天候によっては伸ばし合いになる今週は逆転のチャンスはまだまだある。「自分もついて行けるように頑張りたい」と、6打差からの今季2勝目を狙う。

劇的なフィニッシュでグリーンを降りると、サインのおねだりにやって来た地元の子どもたちに漢字でサイン。「応援してくださる方が多いので、頑張りたい」。日本から来た新星の存在は、米国でも浸透しつつある。(ニュージャージー州ジャージーシティ/谷口愛純)