◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 3日目(9日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6675yd(パー72) ◇雨(観衆3798人)39歳の藤田さいき、37歳の申ジエ(韓国)、31歳の山城奈々が今季国内メジ…

39歳の藤田さいきは15年ぶりのメジャー2勝目と大会最年長Vがかかる

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 3日目(9日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6675yd(パー72) ◇雨(観衆3798人)

39歳の藤田さいき、37歳の申ジエ(韓国)、31歳の山城奈々が今季国内メジャー初戦の最終日最終組を回る。平均年齢35.67歳は、メジャーに昇格した2008年大会以降に限れば最年長のファイナルグループ。全員が30代で平均年齢が30歳を超えるのも初めてだ。

そもそも、過去16度の大会において30代で最終日最終組を回ったのは2008、09年の福嶋晃子(08年は東京よみうりCC)、13年の茂木宏美、18年の申と4例しかなかった。経験値が求められるメジャーセッティングという声も聞かれる一方、特に今週と同じ東コースではチョン・インジ(15年/20歳)、レキシー・トンプソン(16年/21歳)、渋野日向子(19年/20歳)、西村優菜(21年/20歳)、イ・ヒョソン(24年/15歳)の歴代チャンピオンの若さが際立っていた。

2010年「日本女子プロ選手権」以来15年ぶりのメジャータイトルへ単独首位に立つ藤田が逃げ切れば、13年の茂木(36歳17日)を上回る大会最年長V(39歳170日)となる。1997年「日本女子オープン」で岡本綾子がマークした46歳88日を筆頭とする国内メジャー年長Vリストで6番目にランクインする。

37歳の申ジエが勝てば大会初の東西両コース制覇。永久シードへ“王手”となる

やはり大会最年長Vへ2打差を追う申は、優勝賞金2400万円を加算するとツアー史上初めて生涯獲得賞金で14億円を突破。通算29勝目を挙げれば、永久シード獲得の偉業に“王手”をかけることになる。

体調不良で苦しみながら連日気力を振り絞っている藤田だが、元世界ランキング1位との対決には声のトーンを上げる。「いやー、メチャクチャ楽しみですね。私はジエちゃんと回る時、いつもゴルフを見て学んでいる」と敬意を表し、健闘を誓った。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)

31歳の山城奈々は初優勝へ5打差を追いかける

<サロンパスカップの最終日最終組>
2008/申ジエ(20)張娜(26)福嶋晃子(34)
2009/全美貞(26)福嶋晃子(35)諸見里しのぶ(22)
2010/横峯さくら(24)服部真夕(22)モーガン・プレッセル(21)
2011/テレサ・ルー(23)アン・ソンジュ(23)上田桃子(24)
2012/全美貞(29)申ジエ(24)モーガン・プレッセル(23)
2013/佐伯三貴(28)茂木宏美(36)森田理香子(23)
2014/藤田光里(19)成田美寿々(21)フォン・シャンシャン(24)
2015/イ・ボミ(26)上田桃子(28)チョン・インジ(20)※
2016/イ・ボミ(27)渡邉彩香(22)レキシー・トンプソン(21)※
2017/川岸史果(22)レキシー・トンプソン(22)キム・ハヌル(28)
2018/鈴木愛(23)申ジエ(30)イ・ジョンウン6(21)
2019/吉田優利(19)ペ・ソンウ(25)渋野日向子(20)※
2021/大里桃子(22)西村優菜(20)高橋彩華(22)※
2022/山下美夢有(20)安田祐香(21)青木瀬令奈(29)
2023/佐久間朱莉(20)リ・ハナ(21)吉田優利(23)
2024/森田遥(27)山下美夢有(22)イ・イェウォン(21)※
※東コース、2008年は東京よみうりCC開催