「大相撲夏場所」(11日初日、両国国技館) 3月の春場所を優勝し、自身初の綱とりに挑む大関大の里(25)=二所ノ関=が幕内最重量力士となった。力士会が4月30日、両国国技館で行われ計測を実施。身長192センチ、体重は8キロ増の191キロ。…

 「大相撲夏場所」(11日初日、両国国技館)

 3月の春場所を優勝し、自身初の綱とりに挑む大関大の里(25)=二所ノ関=が幕内最重量力士となった。力士会が4月30日、両国国技館で行われ計測を実施。身長192センチ、体重は8キロ増の191キロ。前回と同じ186キロだった錦木を上回った。

 体は大きくなっても気持ちは自然体。会見で大の里は「深く考えすぎず、いつも通り。考えすぎると足をすくわれるんで。大阪場所もそうでしたけど、優勝することを考えたら負けた。棚からぼたもちじゃないですけど、降ってくるものだと思って頑張りたい」と心境を語った。

 大関昇進時、日本出身で最後の横綱である師匠の二所ノ関親方(元稀勢の里)から「強い人がなれるのは大関。横綱はそう簡単になれるようなもんじゃない」と訓示を受けた。具体的な言及を避けつつ「ふとした瞬間にその言葉が頭によぎる」と大切にしている。

 過去2回の優勝は、ともに翌場所は9勝止まり。昭和以降では羽黒山と照国の所要16場所を上回る、同13場所でのスピード昇進へ「3回目は失敗しないぞという気持ちを持って、初日の準備だったりを入念にしたい」と誓った。