「巨人-広島」(30日、東京ドーム) 巨人の山崎伊織投手が先発マウンドに上がり6回を無失点に抑え、開幕から34回連続無失点とし、阪神・村上らが持つセ・リーグ記録を更新した。 山崎は開幕から28イニング連続無失点を継続しており、記録更新に期…

 「巨人-広島」(30日、東京ドーム)

 巨人の山崎伊織投手が先発マウンドに上がり6回を無失点に抑え、開幕から34回連続無失点とし、阪神・村上らが持つセ・リーグ記録を更新した。

 山崎は開幕から28イニング連続無失点を継続しており、記録更新に期待がかかった中でマウンドに上がった。先頭・田村は高めの148キロでバットを真っ二つにへし折り、中飛に仕留めた。この時点で高橋尚成が持つ球団記録を更新。続く矢野が放った中前への打球は萩尾がスライディングキャッチを試みるも、ボールがグラブからこぼれ中前打となった。

 走者を背負うも小園を二ゴロに打ち取り、前日に3打点をマークした末包との勝負は内角直球で投飛にねじ伏せた。

 二回は先頭の野間に対し9球粘られた末に低めの変化球をうまく中前に運ばれた。それでもファビアンは右飛、続く菊池を左飛に仕留めた。直後、野間に二盗を決められて得点圏に走者を置いたが、会沢を空振り三振に斬った。

 そして三回、先頭の投手・大瀬良をあっさりと一ゴロに仕留め、二回り目となる田村も詰まらせての遊ゴロ。2死から矢野は四球で歩かせてしまったが、甲斐が鮮やかな送球で二盗を阻止し、スコアボードにゼロを刻んだ。

 四回先頭の小園には一二塁間へ痛烈な打球を浴びたが、二塁・吉川がスライディングキャッチして一塁へ送球。好プレーで節目のアウトを奪った。ここでセ・リーグ記録を更新すると、なおも2死一、三塁のピンチをしのいだ。そして五回、六回と2イニング連続の三者凡退に抑え、記録を伸ばした。

 山崎は3回まで無失点に抑え、1963年の阪神・中井悦雄、2023年の阪神・村上頌樹が持つ開幕から31イニング連続無失点のセ・リーグ記録に並んでいた。プロ野球記録は1939年の阪急・高橋敏の38回1/3となる。