「巨人-広島」(30日、東京ドーム) 巨人の山崎伊織投手が先発し7回を無失点に抑え、開幕からの連続イング無失点記録を35回まで伸ばし、セ・リーグ新記録を更新した。 3回までスコアボードにゼロを並べた山崎。四回先頭の小園をアウトに仕留めて記…

 「巨人-広島」(30日、東京ドーム)

 巨人の山崎伊織投手が先発し7回を無失点に抑え、開幕からの連続イング無失点記録を35回まで伸ばし、セ・リーグ新記録を更新した。

 3回までスコアボードにゼロを並べた山崎。四回先頭の小園をアウトに仕留めて記録を更新した。一、二塁間へ痛烈な打球を浴びたが、二塁・吉川がスライディングキャッチ。鮮やかに一塁へ送球し、記録に花を添える好プレーとなった。その後、振り逃げから2死一、三塁と先制のピンチを背負ったが、菊池を右飛に仕留めた。ベンチに戻ってくるとナインが拍手で祝福した。

 五回はきっちりと三者凡退に抑えると、六回も安定感は揺るがず上位打線をきっちり3人で仕留めた。七回に1死一、二塁のピンチを招いたが、広島の代打攻勢を連続三振に斬り、ベンチで阿部監督と握手をかわした。

 ここまで3勝と好調なスタートを切った山崎。23日の中日戦(東京ドーム)で5回無失点に抑え、07年に高橋尚成が達成した開幕から28イニング連続無失点の球団記録に並んでいた。

 広島とは今季初対戦。登板前は「探り探りではなく、しっかりと初回からしっかりと、大胆に。慎重になりすぎず大胆にいけるように準備していきたい」と話していた。

 主軸の小園、末包の得点圏打率が高いことに対して「まずは得点圏に置かないことがもちろんなんですけど、置いた時にしっかりと頭と気持ちを整理して間違えずに投げられるかどうか。技術もなんですけど、気持ちも大事だと思うので、両方しっかり持って頑張りたい」と対策を語っていた。

 初回は1死から矢野に中前打を許したが、小園を二ゴロに打ち取った時点で球団新記録を達成。二回は先頭の野間に中前打を浴び、2死から二盗も許したが会沢を空振り三振に切った。三回は2死から矢野に四球を与えたが、二盗を甲斐が刺してチェンジとなり、阪神・村上らが持つ31回連続無失点のセ・リーグ記録に並んでいた。

 巨人は無失点リレーで、山崎は無傷の4勝目をマーク。次回登板で1939年に阪急・高橋敏が持つ38回1/3のプロ野球記録に挑む。