「大相撲・夏場所」(5月11日初日、両国国技館) 本場所前に関取衆が集まる力士会が30日、両国国技館で行われ、式秀親方(元幕内北桜)が来場した。 14日に外陰部壊死性筋膜炎のため、33歳で死去した序二段力士、若戸桜の澤田剛(さわだ・つよし…
「大相撲・夏場所」(5月11日初日、両国国技館)
本場所前に関取衆が集まる力士会が30日、両国国技館で行われ、式秀親方(元幕内北桜)が来場した。
14日に外陰部壊死性筋膜炎のため、33歳で死去した序二段力士、若戸桜の澤田剛(さわだ・つよし)さんの通夜・告別式に、力士会から供花が届いたことへの感謝を伝えた。
澤田さんは持病である痔で7日に通院。飲み薬を服用しながら、軽めの稽古をしていた。特に大きな異変はなかったというが、11日に不調を訴え、稽古を休んで病院へ。診察の結果、別の病院に救急搬送された。
式秀親方は搬送される際に本人から直接連絡を受け、搬送先の病院に駆けつけた。壊死性筋膜炎で緊急手術が必要と説明を受けた。親方は手術室に向かう澤田さんに「本場所の土俵と思って、気合い入れていけ。病気に負けるなよ。頑張れよ」と励ますと、「はいっ!」と返事があったという。
術後、医師から「2、3日がヤマ。乗り越えて回復に向かえば」と説明され、想像以上に重症であることに心が揺れ動いた。澤田さんの母、兄が駆けつけた。14日朝に容体が急変。親方は部屋から病院に駆けつけたが、間に合わなかったという。
壊死性筋膜炎の恐ろしさを目の当たりにした式秀親方。愛弟子を失った悲しさの中で「(澤田さんが)身をもって教えてくれたのかな。気をつけなければならない、ということを」と語った。