「ソフトバンク1-2日本ハム」(29日、みずほペイペイドーム) 日本ハムが延長戦を制し、借金生活転落を回避。水野が殊勲の2号ソロで試合を決めた。 延長十回、先頭の水野が代わった杉山の初球を完璧にとらえた。打球は右翼席に飛び込む勝ち越しのア…

 「ソフトバンク1-2日本ハム」(29日、みずほペイペイドーム)

 日本ハムが延長戦を制し、借金生活転落を回避。水野が殊勲の2号ソロで試合を決めた。

 延長十回、先頭の水野が代わった杉山の初球を完璧にとらえた。打球は右翼席に飛び込む勝ち越しのアーチ。敵地は日本ハムファンの大歓声とソフトバンクファンの悲鳴に包まれた。

 ヒーローインタビューで「どうにか勝ちをつけたかった。思い切っていった結果が良い結果に。打った瞬間に入ったと思った」と水野。先発・伊藤の熱投に応えた一撃だ。右腕は二回先頭の山川に先制の左越えソロを被弾。ただ、それ以降は150キロ台の威力ある直球と多彩な変化球を制球よく操り、九回のマウンドにも上がった。

 1死から栗原に左前打を浴びてサヨナラの走者を背負ったが、山川は奈良間の好プレーで打ち取った。直後に代走・野村勇に二盗を決められたが、ここまで2安打の中村晃と勝負を選択し、中飛にねじ伏せた。延長十回は田中正義が無死二塁のピンチを背負うも締め、エースは3連勝だ。

 打線は1点を追う七回1死一、二塁から代打・吉田の左越え適時二塁打で同点。しかし、続く1死二、三塁から伏見がスクイズを失敗(一邪飛)。水野も遊ゴロに倒れ、勝ち越しのチャンスを逃した。

 これで日本ハムは再び貯金1となった。ゲームセット直後、新庄監督は笑顔で伊藤の肩をモミモミ。投のヒーローをたたえていた。