「阪神1-2巨人」(27日、甲子園球場) 阪神は連勝が6でストップして、吉田義男さんに追悼星をささげることはできなかった。逆転負けでの巨人戦今季初黒星で、88年ぶりの巨人戦開幕6連勝はならず。九回猛追も実らず、悔しさが幾重にも重なる敗戦で…

 「阪神1-2巨人」(27日、甲子園球場)

 阪神は連勝が6でストップして、吉田義男さんに追悼星をささげることはできなかった。逆転負けでの巨人戦今季初黒星で、88年ぶりの巨人戦開幕6連勝はならず。九回猛追も実らず、悔しさが幾重にも重なる敗戦でも、藤川球児監督は感情を抑えて、「みんな勝とうとする姿はね。タイガースもそうですし、ジャイアンツもそうですし。真剣勝負をやってますからね」と1敗を受け止めた。

 背番号23のユニホームで指揮を執った伝統の一戦。幸先よく先制点を奪ったが、三回に追いつかれた後は膠着(こうちゃく)状態が続いた。九回に勝ち越し点を奪われるも、その裏に1死三塁のビッグチャンス到来。それでも1点が遠く、「どの試合もそうなりますからね。そのタイミングで一本出るか出ないか。両チームともですね。その勝負をしているんで」と明暗を分けた最終イニングを振り返った。

 白星をつかめなくても単独首位は変わらず。29日・中日戦(バンテリン)からは今季初の9連戦へ突入する。「また次ですね」。猛虎の将は敗戦ショックを感じさせることなく、次戦へと気持ちを切り替えた。