「東京六大学野球、明大7-7慶大」(27日、神宮球場) 2回戦2試合が行われ、先勝して迎えた明大は慶大と延長12回を戦い規定により7-7で引き分けた。今秋ドラフト候補の最速155キロ右腕・大川慈英(じぇい)投手(4年・常総学院)が自己最長…

 「東京六大学野球、明大7-7慶大」(27日、神宮球場)

 2回戦2試合が行われ、先勝して迎えた明大は慶大と延長12回を戦い規定により7-7で引き分けた。今秋ドラフト候補の最速155キロ右腕・大川慈英(じぇい)投手(4年・常総学院)が自己最長5回を2失点。最速154キロをマークするなど存在感を見せた。法大は早大に逆転勝利で今春初勝利を挙げ、1勝1敗で3回戦に持ち込んだ。

 3時間44分に及ぶ激闘の中で輝きを放った。最大4点差を追いついた5-5の八回から登板した大川は、150キロ超の直球を連発し圧倒。それでも、あと一歩で勝ち切れず反省が口を突いた。

 「最終回以外は良い投球ができました。最後は自分の甘さが出た」

 十一回までの4回は完璧に封じ5三振を奪った。九回2死では5戦3本塁打と好調の常松を空振り三振とし、スカウトのスピードガンでは154キロを計測。オリックス・岡崎スカウトは「制球力と球の質が成長している。相手が直球を打ちに来る中で空振りがとれている。アマ野球界でこの球が投げられる投手はなかなかいない」と評価した。

 だが、2点を勝ち越した延長十二回裏にピンチを招き同点適時打を献上。「球が少し高くなってしまった。球の威力は上がってきたので、あとは精度」と大川。悔しい幕切れを糧に、さらなる進化を示す。