「オールガールズクラシック・G1」(27日、岐阜) 佐藤水菜(26)=神奈川・114期・L1=が、打鐘過ぎから先頭に出てマイペース先行。番手の並走を尻目に最終2角からスピードアップするとゴールまできっちり踏み切って逃げ切り1着。オールガー…
「オールガールズクラシック・G1」(27日、岐阜)
佐藤水菜(26)=神奈川・114期・L1=が、打鐘過ぎから先頭に出てマイペース先行。番手の並走を尻目に最終2角からスピードアップするとゴールまできっちり踏み切って逃げ切り1着。オールガールズクラシックは第1回以来となる2年ぶり2回目の優勝を勝ち取った。2着はインを切って番手に飛び付いた児玉碧衣(福岡)、3着には梅川風子(東京)が入った。
レースは4番手から。打鐘過ぎに主導権を取りにいくアクションを起こすと2番手の児玉も反応。佐藤が先行態勢に入ると、イン児玉、アウト梅川で並走。自力のライバル2人が佐藤後位で位置取り争いとなれば、楽々のマイペース先行。梅川の外並走まくりもきっちり合わせて今年最初のG1を勝ち取った。
「自力がある2人が自分の後ろで並走。シメシメと思いました。自転車競技でも同じような展開があるし、落ち着いて走れた。勝ててよかった」とG1優勝を喜んだ。
この優勝で賞金900万円と、12月29日に平塚で開催されるガールズグランプリ出場を手にした。
「900万円の賞金は大きい。今年は1月立川と、今回しか走っていないし、生活がやばい。選手の賞金が毎年上がっているのに自分が走れないのが悔しいと思っていたので、ここで優勝できてよかった」と喜んだ。
しかしオールガールズクラシックの優勝での慢心は全くない。「ガールズケイリンを走って危機感を感じた。負けパターンも見つかったし、自転車競技とのギアの差を感じたし、軽いギアへの対応を強化していきたい」と次のG1への課題も口にした。
6月には初出場になるG1・パールカップ(岸和田)、8月には今年から新設されるG1・女子オールスター(宇都宮)が控えている。
「ナショナルチームの先輩である脇本雄太さんが達成したグランプリスラムを目指す」と目標は明確。課題を克服して夏のG1戦線に臨めば、今年1年間で全冠制覇も十分狙えるはずだ。