「DeNA2-0広島」(26日、横浜スタジアム) 両手でド派手なガッツポーズを繰り出した。2点リードの九回2死二、三塁。マウンドのDeNA・入江は、こん身の154キロ直球で磯村を空振り三振に斬った。昨年5月に受けた右肩手術の影響から連投を…

 「DeNA2-0広島」(26日、横浜スタジアム)

 両手でド派手なガッツポーズを繰り出した。2点リードの九回2死二、三塁。マウンドのDeNA・入江は、こん身の154キロ直球で磯村を空振り三振に斬った。昨年5月に受けた右肩手術の影響から連投を控えてきたが、この日から解禁。2試合連続セーブを挙げ、チームに連勝と7カードぶりの勝ち越しをもたらした。

 アドレナリンが湧いた。「ブルペンでは指にかからない球もあったんですけど、マウンドだと勝ちたい気持ちが勝る。応えたい一心でした」。不運な当たりもあってピンチを招いたが、力あふれる直球とフォークで後続を断った。

 リハビリに明け暮れた昨季を経て復活。フィジカルの良化が認められ、連投にゴーサインが出た。前夜は登板後、マーボーナス丼と冷やし中華で炭水化物を大量に摂取。「投げると体重が落ちやすい」と九回を担う重圧をスタミナで払拭した。

 今季は開幕以降、クローザーを固定していない。三浦監督は入江の台頭に「(守護神として)初心者マークです」と冗談交じりに話したが、抑え経験者の山崎や森原が万全ではない中で、頼もしい存在であることは間違いない。