日本オリンピック委員会(JOC)は24日、都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで、「TEAM JAPAN」としての自覚と責任、連帯感を強めることを目的とした研修である「TEAM JAPAN Building Upfor ミラノ・コル…

 日本オリンピック委員会(JOC)は24日、都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで、「TEAM JAPAN」としての自覚と責任、連帯感を強めることを目的とした研修である「TEAM JAPAN Building Upfor ミラノ・コルティナ2026」を開催した。女子フィギュアスケートの坂本花織(シスメックス)や、ペアの三浦璃来、木原龍一(木下グループ)など選手147人、スタッフ45人が参加した。新型コロナウイルスの影響で北京五輪前の2021年はオンラインでの実施で、対面での実施は8年ぶりとなった。

 研修会では、パリ五輪で旗手を務めたフェンシング女子サーブルの江村美咲、ブレイキン男子の半井重幸が「パリからミラノへ」というテーマで、パリ五輪での経験を踏まえ、出場する意義や感動を伝えた。半井は「ベストな結果であったりとか、出場を目標にはするが、どんな形になろうと、まずは挑戦することに意味があったと振り返れるような道のりにしてほしい」とエールを送った。

 その後は他競技の選手同士のグループでブラインドサッカーをして交流を深めたり、自身が競技に取り組むコンセプトを考えたりと「TEAM JAPAN」としての自覚を深めた。取材に応じたJOCの伊東秀仁選手本部副本部長は研修の意味について、「他の競技との関わりがすごく大事。そこで見いだすものがたくさんある」と話した。

 北京五輪スノーボード女子ハーフパイプ銅メダリストの冨田せな(宇佐見SC)と北京五輪スピードスケート男子500メートル銅メダルの森重航(オカモトグループ)が取材に応じ、冨田は「改めてオリンピックのことを考える機会ができた。たくさんの選手と関わる機会がなかなかないので、いろんな競技の方とお話しできて私も頑張ろうと思った」、森重は「トレーニング方法や調整方法は競技によって違うので、そういうところを話せれば」と語った。