「プロレス・新日本」(19日、後楽園ホール) 来年1月4日で引退する棚橋弘至(48)が、この試合を最後に退団するジェフ・コブ(42)とシングルマッチを行い、終始パワーファイトに押されたものの8分46秒、首固めで丸め込んで逆転勝利した。試合…
「プロレス・新日本」(19日、後楽園ホール)
来年1月4日で引退する棚橋弘至(48)が、この試合を最後に退団するジェフ・コブ(42)とシングルマッチを行い、終始パワーファイトに押されたものの8分46秒、首固めで丸め込んで逆転勝利した。試合後はコブと握手し、熱い抱擁を交わして惜別。また、今大会から開幕したシリーズでは、5月4日の福岡大会を最後に生え抜きスターの内藤哲也(42)や、BUSHIも退団することが発表されており激震が走っているが、社長として初めて公の場でコメントを発した。
会場を埋めた超満員のファンは複雑な思いを抱えながら声援を送った。新日本の社長を務める棚橋はバックステージで「彼の新日本プロレスへの愛着、愛情、それ以上の思いでやってくれたからこそ、長い間ハードな試合をみんなに見せてくれた」とラストマッチのコブを労いながらも、「所属選手もそうだけど、外国人選手も自分がもっと稼げて、自分がもっと輝ける場所に行くのは、実は当たり前なんだよね」とプロレスラーの宿命を改めて強調した。
離脱が続き、激震が走る団体のトップとして「いろんな思いがありますけど、僕は社長です。社長がこういった時どうあるべきか。どう振る舞うか。どう考えるか。レスラー、社員に何を言うか。それが今一番大事」と自身に言い聞かせるように語った。
1972年3月6日の旗揚げから53年目を迎えている新日本の過去も踏まえ、「(新日本の)長い歴史を見てもこういうこと(所属選手の離脱)はあった。でも、俺が大丈夫っていったら全部大丈夫。今までも、そしてこれからも」とうなずき、「これから誰が飛び出してくるかわからない新日本プロレスにどうぞ期待してください」と力を込めた。