大坂なおみ、世界7位パオリーニに逆転で敗れて8強入りならず 現地3月24日、「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/WTA1000)シングルス4回戦が行われ、大坂なおみ(フリー/世界ランク61位…

大坂なおみ、世界7位パオリーニに逆転で敗れて8強入りならず
現地3月24日、「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/WTA1000)シングルス4回戦が行われ、大坂なおみ(フリー/世界ランク61位)は、第6シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア/同7位)に6-3,4-6,4-6と逆転負けを喫し、同大会3年ぶりの8強入りを逃した。

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27歳の大坂は、今季開幕戦となった「ASBクラシック」(ニュージーランド・オークランド/WTA250)で準優勝したものの、腹筋を痛めて全豪オープンで再発。フルセットを2試合勝ち抜いたが、3回戦を途中棄権した。

3月上旬の「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/WTA1000)では初戦敗退。2年連続8度目の今大会を迎えた。

1回戦では、予選から勝ち上がっているユリア・スタロドゥブツェワ(ウクライナ/同108位)を3-6,6-4,6-3と逆転で下して2か月ぶりに勝利。2回戦では第24シードのリュドミラ・サムソノワ(同21位)に6-2,6-4と快勝し、3回戦ではヘイリー・バプティスト(アメリカ/同98位)を約3時間の激闘の末に7-6(6),3-6,6-4で破り、ベスト16入りを果たしている。

4回戦では、昨年の全仏オープンとウィンブルドンで準優勝と結果を残しているパオリーニと対戦。第1セット、第1ゲームから8度のデュースにもつれる展開となり、大坂は5度のブレークポイントを握るも、パオリーニの好サーブ、自身のミスによりブレークできない。

第5ゲームでは0-30の場面でパオリーニがドロップショット。大坂がこれをかろうじて返球すると、ネット際でもパオリーニのショットに素早い反応を見せてボレーを決める。0-40と大きなチャンスを活かしきった大坂が、先にブレークする。

大坂は、直後のゲームこそパオリーニの粘り強さにブレークバックを許してしまったものの、第7ゲームではコート深くに配球された力強いボールでチャンスボールを作り、コーナーへ精度の高いウィナーを決めて再びリード。パオリーニも打ち合いを挑んできたものの、それを跳ねのけて第9ゲームも破り6-3で第1セットを奪った。

一気に勝負を決めたい大坂だが、相手は世界7位。気落ちすることなく、速い展開でショットを放たれ、翻弄されてしまう。第1ゲームでいきなりブレークを許した大坂は、その後サービスキープしてチャンスを待ったが訪れず。そのまま4-6でセットを失う。

拮抗した戦いの中、最終セットで大坂は順調にサービスキープしていたものの、パオリーニがエネルギッシュにプレー。第5ゲームで大坂は痛恨のブレークを許すと、その後のチャンスをものにできない。最後までビハインドを挽回することができずに4-6と、2020年1月以来5年2か月ぶりとなる世界ランク一桁の選手からの勝利とはならなかった。

逆転勝ちを収めたパオリーニは、準々決勝で第3シードのココ・ガウフ(アメリカ/同3位)を6-4,6-4で破ったマグダ・リネッテ(ポーランド/同34位)と対戦する。


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