夏季競技の全国高校選抜大会が、15日の相撲を皮切りに各県で開催される。21日から長崎・島原で始まるフェンシングに男女とも出場する札幌大谷は、昨年の同大会で初めて、男女そろって8強入りを果たした。今年は昨年超えの4強を目指す。 男子は昨年、…
夏季競技の全国高校選抜大会が、15日の相撲を皮切りに各県で開催される。21日から長崎・島原で始まるフェンシングに男女とも出場する札幌大谷は、昨年の同大会で初めて、男女そろって8強入りを果たした。今年は昨年超えの4強を目指す。
男子は昨年、北海道・東北予選会を2位で突破したが、今年は優勝で全国切符を勝ち取った。阿部磨郁(まいく)主将(3年)は「去年は2位で8強。今回は1位を取っちゃったんで。1つ超えたい」と男子初の4強を目標に掲げた。予選会2位だった女子の井下愛莉主将(3年)は「今年は最低8強。できれば4強」と言葉は控えめも「去年の経験から、できない技を減らしてきたので。幅は広がったと思う」と課題修正の成果を本番で出しにいく。
学校内の同じ練習場で男子4人、女子6人が切磋琢磨(せっさたくま)してきた。札幌大谷中から組んできた仲間と臨む戦いへ、阿部は「チームワークは磨かれているので。そこを大事にしていきたい」と結束力を結果につなげる。
昨年8月、パリ五輪で銅メダルを獲得した札幌大谷中出身の尾崎世梨(22)が学校を訪れた。井下は「五輪を見て、もっと努力しないとあそこまで行けないなと、気持ちを入れ替えられた」と手本としてきた。札幌大谷の最高成績は女子の3位。先輩の存在も力に変え、新たな歴史を切り開く。