子どもたちに野球の楽しさを知ってもらおうと、千葉県高校野球連盟は16日、千葉県浦安市の運動公園で「ベースボールフェスティバル」を開いた。高校生約200人が指導役などになり、保護者を含め約600人が参加して、様々なアトラクションを満喫した。…
子どもたちに野球の楽しさを知ってもらおうと、千葉県高校野球連盟は16日、千葉県浦安市の運動公園で「ベースボールフェスティバル」を開いた。高校生約200人が指導役などになり、保護者を含め約600人が参加して、様々なアトラクションを満喫した。
「めっちゃ良いボール!」
国分高の宮崎賢太郎さん(2年)は、構えたグラブに力いっぱい投げ込む子どもたちを仲間と一緒に全力でほめる。
宮崎さんは、地元の中学でも部員が減っていると感じているという。「野球の楽しさは一つのアウト、ヒットにみんなで喜ぶこと。自分たちが楽しくやるところを見せることで伝えたい」
子どもたちはボールを的に投げ込む「ストラックアウト」やティーに載せたボールを打つ「バッティング体験」など計12種目をスタンプラリーをしながら回った。
昨年に続き流山市から参加した、小学1年の落合晴塁(はる)さん(7)は「投げるのが楽しかった」と話した。
夏の大会が第100回を数えた2018年を機に、次の100年に向け様々な活動を行う「高校野球200年構想事業」の一環。それ以外にも、高校生自らが内容を考える各校独自の野球教室などが行われている。県高野連によると、19年に県船橋高で初めて行われ、昨年は30校以上で開かれたという。
今回のイベント責任者の一人で浦安高野球部の大平豊部長(44)は、周辺の市川や松戸などの3ブロックで、公立高校で部員20人を超えるのは2校だけになり、危機感を感じているという。
「成果が出るのは5、6年先だけど先行投資だと思って、野球の楽しさを広めていきたい」と話した。(杉江隼)