サッカーの明治安田J2リーグが15日開幕し、サガン鳥栖はホームの駅前不動産スタジアム(佐賀県鳥栖市)でベガルタ仙台に0―1で敗れた。J1から降格し14季ぶりにJ2の舞台で戦う鳥栖は、小菊昭雄新監督のもと優勝とJ1復帰を掲げるが、厳しいスタ…

 サッカーの明治安田J2リーグが15日開幕し、サガン鳥栖はホームの駅前不動産スタジアム(佐賀県鳥栖市)でベガルタ仙台に0―1で敗れた。J1から降格し14季ぶりにJ2の舞台で戦う鳥栖は、小菊昭雄新監督のもと優勝とJ1復帰を掲げるが、厳しいスタートになった。

 鳥栖の終盤の猛攻は見応えがあった。それでも1点は遠かった。唯一の失点は相手のロングボールから一瞬の隙を突かれた。再スタートしたチームは、生まれ変わったと言っていい。この日の先発メンバーで、昨年12月のJ1最終戦で先発していたのは、DF今津佑太新主将ら3人だけ。小菊監督は「ゼロからスタートし、この1カ月、選手、スタッフは素晴らしい準備をしてくれた。負けはしたが、大きな可能性を表現することができた」と前を向いた。

 降格しても本拠は1万1610人のサポーターらで埋まった。弟と観戦に訪れた佐賀市の専門学校生、中島優太さん(20)は「まだ1試合でわからないが、ユース出身の選手ら若手が多いので期待している」と話した。試合後に小菊監督からサインをもらい、「(選手や監督と)距離が近くびっくりしている」とより親近感を持っていた。

 競り負けた仙台は昨季J2で6位だった。J1を目指すチームがしのぎを削るリーグで、抜け出すのは簡単ではない。今津主将は「相手にワンチャンスを決められ、うちは決めきれなかった。ちょっとした差。早く1勝を挙げ、チームが波に乗れるように」と誓っていた。(森田博志)