サッカーの明治安田J1は15日、開幕節の7試合があり、3連覇を狙う神戸は浦和と0―0で引き分けた。J1初昇格の岡山は京都を2―0で破り、白星発進。長谷部新監督を迎えて4年ぶりの優勝を目指す川崎は名古屋に4―0で快勝した。鬼木新監督が率いる…
サッカーの明治安田J1は15日、開幕節の7試合があり、3連覇を狙う神戸は浦和と0―0で引き分けた。J1初昇格の岡山は京都を2―0で破り、白星発進。長谷部新監督を迎えて4年ぶりの優勝を目指す川崎は名古屋に4―0で快勝した。鬼木新監督が率いる鹿島は湘南に0―1で敗れた。
■岡山、堅守で初勝利
岡山は序盤、耐えに耐えた。前半15分までに何度もCKを許す。京都に押され続けた。
それでも、GKブローダーセンを中心にゴールを割らせない。逆にワンチャンスをものにする。前半23分、初のCK。左からの浮き球に走り込んだDF田上が左足を合わせた。「チームとしても、気持ち的に楽になった」。勢いに乗って、同36分には2点目だ。中央で奪ったボールをつなぎ、最後はFW木村が蹴り込んだ。
昨季、J2・38試合のうち、リーグ最多となる20試合で無失点だった堅守を誇る。前半終了間際にはMF藤田が体を張ってシュートを防ぐ。全員で懸命に守りきる持ち味が出た。
5位からプレーオフを制して初昇格した岡山にとって、J1では全てのチームが格上。今まで以上にチャレンジ精神が求められると、木山監督は選手たちに語りかけていた。「より(相手に)向かって行こう。下がるのではなく、パンチを打っていこう」
その言葉通り、臆することなく戦った。無失点に貢献しただけでなく、チームのJ1初ゴールを決めた田上は「岡山で初のJ1初戦は今日しかない。その歴史的な日を勝利で飾れて良かった」。
木山監督は選手たちをたたえ、こう言った。「もっと成長しないといけないのは承知の上で、今日は良くやった。自信にしながら成長していきたい」(上山浩也)
■「すごい歓声」
木村(岡) チーム2点目を奪う。「すごい歓声を開幕戦で味わえた。何回も聞けるようにたくさん点を取れるよう頑張りたい」
竹内(岡) 「自信を得るというより、次へのモチベーションにつながった。もっと強くなりたいし、もっと勝ちたい」
曺貴裁監督(京) 「(岡山は)苦しい時間帯に体を張ってゼロで抑えた。きょうの執着心は学ばなければいけない」