うれしい〝プロ初安打〟でも、オリックスのドラフト1位新人・麦谷祐介(富士大)は冷静だった。「アピールしないといけない立場なので」 ソフトバンク2軍との練習試合で1番中堅で先発出場した。 この日のテーマは積極性。「甘い球を1球で仕留めるよう…

 うれしい〝プロ初安打〟でも、オリックスのドラフト1位新人・麦谷祐介(富士大)は冷静だった。「アピールしないといけない立場なので」

 ソフトバンク2軍との練習試合で1番中堅で先発出場した。

 この日のテーマは積極性。「甘い球を1球で仕留めるようにやっていこうと。その結果が出たので、継続してやっていきたい」。初実戦となった2日前の紅白戦では2打席凡退だったが、引きずらなかった。

 一回、1ストライクから速球を捉えて鋭い当たりの左前安打に。三回の第2打席は、今度はフルカウントまで粘って8球目を右前安打。2打数2安打でアピールした。

 岸田護監督も「麦谷、よかったね。思い切りがよかったです」と名前を挙げて評価した。

 走攻守3拍子そろった強打の外野手だ。大学3年だった2023年は、全日本大学選手権の準決勝で、青学大の下村海翔(現・阪神)から本塁打を放ち、明治神宮大会の準決勝では、同じく青学大の常広羽也斗(現・広島)からも本塁打と、その年のドラフト会議で1位指名される2人を「攻略」した。

 いま意識しているのは、「一喜一憂しない」だ。大学時代には結果によって気持ちの波が大きくなった時期もあったという。「プロは毎日試合があるので、悪い結果でも同じ平常心でやっていきたい」=宮崎(大坂尚子)