世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット(AIU)」は14日、2021年の東京オリンピック(五輪)陸上男子20キロ競歩で銀メダルを獲得した池田向希(26)=旭化成=に対し、ドーピング違反により24年11月から4年間の資格停止処分…

 世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット(AIU)」は14日、2021年の東京オリンピック(五輪)陸上男子20キロ競歩で銀メダルを獲得した池田向希(26)=旭化成=に対し、ドーピング違反により24年11月から4年間の資格停止処分を下したことを発表した。

 池田は「絶対にドーピングはしていませんので、今回の裁定は全く納得がいきません」と所属の旭化成を通じてコメントした。

 池田はスポーツ仲裁裁判所に上訴できる。「詳細が入り次第、適切な対応を検討いたします」とした。

 AIUによると、池田は血液のデータを蓄積して数値の変化を継続的に調べる「生体パスポート」で疑わしい数値が示されたという。

 昨年11月1日にAIUが暫定的な資格停止処分を科したが、池田側は否認し、処分の取り消しを求めていた。2月上旬にあった審問の結果、違反が認定された。23年6月20日以降の成績は失格となり、24年8月のパリ五輪男子20キロ競歩7位入賞は取り消される。

 日本陸連は「今回の裁定を重く受け止めております」とコメントした。(塩谷耕吾)