<練習試合:中日2軍5-16DeNA>◇12日◇沖縄・読谷DeNAのドラフト1位トリオが、プレーボール直後に3者連続アーチを放った。12日の中日2軍との練習試合(読谷)で、度会隆輝外野手(22)、森敬斗内野手(23)、松尾汐恩捕手(20)が…

<練習試合:中日2軍5-16DeNA>◇12日◇沖縄・読谷

DeNAのドラフト1位トリオが、プレーボール直後に3者連続アーチを放った。12日の中日2軍との練習試合(読谷)で、度会隆輝外野手(22)、森敬斗内野手(23)、松尾汐恩捕手(20)が初回に3連発。打線全体でも先発全員安打、出場野手全員打点で24安打16得点の猛攻だった。昨季26年ぶり日本一を達成した勢いそのまま、若手ホープたちのアピール合戦が止まらない。

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読谷の球場が小さく見えた。プレーボール直後、中日福田の初球真っすぐだった。23年ドラ1の度会はミスショットなく一発で仕留めた。弾丸ライナーで右翼ポール際へ。「やってきたことは間違いないんだなって」と手応えを得た。

レギュラーを狙う2年目。オフから去年の自分と比較していた。再現性の高いスイングを身につけ、これまでファウルやいい当たりで終わっていた打球が柵を越えるようになった。この日の4安打はすべて引っ張った強い当たり。「右方向に強い打球を打てているので状態はいい」。昨季から5キロ増量。打球の質もスピードも変化を実感している。

2番の19年ドラ1森敬は「僕は気楽でした」と連発は意識せずに続いた。3球目真っすぐを同じく右翼ポール際へ。22年ドラ1の3番松尾は「もう、いったろ」とあえて意識して、狙い通り初球真っすぐを左越え。度会は「試合前にずっと話していたメンバーがそのままホームラン打てたので、なんか面白かったです」と不思議そうに振り返った。定位置を狙う3人は、相手左腕の甘い真っすぐを逃さなかった。

4連発の期待がかかった4番井上は「マジでやりにくかったです」。1発を狙ったが、中飛に倒れた。それでも3安打1打点。若手のアピール合戦が止まらない。森敬は「みんなで日本一をとるぞ、という気持ちで試合に臨んで、それがいい結果につながっているのでは」と言った。両翼98メートル、中堅120メートルと決して狭くない。あいつが打つなら、俺も打つ-。相乗効果が猛攻を呼んだ。

三浦監督は「まあまあ、記者が喜ぶんだろうなと。いい見出しになるんじゃないですか」と笑顔だった。次は誰がアピールするか。楽しみはつきない。【佐瀬百合子】

◆3者以上連続本塁打 最長は71年5月3日、東映がロッテ戦の延長10回に記録した5者連続で、4者連続は過去4度ある。3者連続アーチで有名なのは85年4月17日阪神のバックスクリーン3連発。初回先頭打者から3者連続は過去5度あり、20年9月20日にヤクルトの浜田-青木-山田哲が記録したのが最後。メジャーでは24年8月31日にドジャースの大谷-ベッツ-フリーマンが初回先頭から3連発を記録している。