◇米国女子◇ファウンダーズカップ 最終日(9日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6465yd(パー71)渋野日向子はバーディなしの3ボギー「75」とスコアを落とし、通算5オーバーで米ツアー4年目の初戦を終えた。予選通過者中の最下位67位…

◇米国女子◇ファウンダーズカップ 最終日(9日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6465yd(パー71)
渋野日向子はバーディなしの3ボギー「75」とスコアを落とし、通算5オーバーで米ツアー4年目の初戦を終えた。予選通過者中の最下位67位が濃厚で「1個入ってくれればっていう流れだったんで…。残念ですね」。3パットはなかったものの、合計34パット。グリーン上の苦戦を物語った。
早朝のティオフで1番はピン上2mのチャンスを生かせずにパー。フェアウェイ右バンカーから4mにつけた2番も下りを打ち切れなかった。グリーン左のラフから柔らかく上げるアプローチでピンチをしのいだ後の4番も、アイアンショットで5mにつけたがカップ右に外した。
序盤でチャンスを逃し、グリーンを外した5番でボギーが先行する展開は3日目と同じだった。7番(パー3)は4mを外し、8番(パー5)は3打目勝負から1.5mの絶好機。納得のストロークができない気持ちがこもったような強いタッチでカップに蹴られた。「もろに出てましたよね、そんな感じが。4日間を通していいパッティングができたとは思えなかったし、きょうが一番ひどかった。試合をこなしていく中でちょっとずつ、自分の緩んでしまうクセが治ってきてくれるといいですけど。まあ、練習ですね」

練習場から左に振り抜きたい意識がにじむショット面は、試行錯誤しながら前に進んでいる。「まだ振り切れていないところがあったり、右にも、左にも行くし…っていうミスの幅がちょっとずつ狭くなっていってくれれば。(ミスが右か左か)1個に絞れれば、また攻め方も変わってくる」とシビアに言った上で「最終日が一番マシというか、前半からチャンスについた数が多かった」と少しだけ評価した。
クラブ契約フリーとなり、セッティングを一新して臨むシーズン。初戦は、昨季から唯一変化がないパターの課題が鮮明に出た。ひとまず納得の14本をそろえ、開幕前に「20%」とした自信は4日間を終えて「そのまんまかな」。悔しさをにじませつつ、前を向く。2戦目となる「ホンダ LPGAタイランド」(20日~/サイアムCC オールドコース)へ、米国にとどまって調整を続ける。(フロリダ州ブラデントン/亀山泰宏)