◇米国女子◇ファウンダーズカップ 3日目(8日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6465yd(パー71)2打差2位から出た勝みなみは4番でバーディを先行した。6番(パー5)も3打目のウェッジショットを絡めて2つ目。通算12アンダーとなり…

◇米国女子◇ファウンダーズカップ 3日目(8日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6465yd(パー71)
2打差2位から出た勝みなみは4番でバーディを先行した。6番(パー5)も3打目のウェッジショットを絡めて2つ目。通算12アンダーとなり、この時点で首位に並んだ。奥のバンカーにこぼした7番(パー3)も淡々と寄せワンのパーセーブ。このまま優勝争いに加わっていく雰囲気を漂わせていたが、8番(パー5)のプレーを悔やむ。
2mほどのバーディパットを決められずにパー。「パッティングは良くて。ちょっと読み違いで、ちょっと薄かった。きょうのポイントというか、あれを獲っていたら、もっと波に乗れたのかな。ちょっと流れが止まってしまった」と振り返る。風も吹く中、それ以降でスコアが動いたのは後半14番のボギーだけだった。

「70」で通算11アンダー7位。「63」で回った首位イエリミ・ノとは7打差に開いた。それでも、スコアを落とさなかったことをポジティブに捉える。「全然巻き返せると思いますし、どういうコンデイションになるか分からないけど、楽しくラウンドして、ビッグスコアを出せるように」。ラウンド中の発見も前向きな姿勢につながっているという。
「15番くらいから、(ボールの)近くに立ってみたんです」。スイングで手を使っている感覚があり、クラブが深く入り過ぎて引っかかるような球が出ていることが気になっていた。縮めたボールとの距離は「5㎜くらい。自分では結構変えたつもりで、怖さもありました」。ラウンド中の思い切りの良さは“らしい”部分でもある。バーディにはつながらなかったものの、実際ピンに絡むショットも出た。ひとつ悩みを消して最終日を迎えられるのは大きい。

今季初戦での上位争いを前に自然体を貫く。「きょうね、帰ったら料理する予定なんですよ。イカスミのリゾットを作るので」。母・久美さんとの転戦生活は事前に1週間の献立を決めており、イカスミのリゾットは娘の担当。包丁などでけがだけはしないように気を付けつつ、ゴルフのことを忘れてリラックスできる貴重な時間だ。「『無印良品』のイカスミを使って作ると、一番おいしい。ホントにおすすめなので、皆さんも作ってみてください。プロの味ができます!」。いつも通り、サービス精神たっぷりに笑った。(フロリダ州ブラデントン/亀山泰宏)