◇米国男子◇WMフェニックスオープン 2日目(7日)◇TPCスコッツデール スタジアムコース(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)おなじみの光景が2025年は2日目から繰り広げられた。エミリアノ・グリジョ(アルゼンチン)の前半16番(パ…

エミリアノ・グリジョがエース(写真は2025年ソニーオープン Maddie Meyer/Getty Images)

◇米国男子◇WMフェニックスオープン 2日目(7日)◇TPCスコッツデール スタジアムコース(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)

おなじみの光景が2025年は2日目から繰り広げられた。エミリアノ・グリジョ(アルゼンチン)の前半16番(パー3)のティショットがスタジアムを熱狂させた。PWで放ったティショットがグリーン右サイドに切られた155yd先のピンに直接当たってカップイン。ボールがカップ内を数回転し、今にも飛び出しそうな激しいホールインワンとなった。

当初、9Iを考えていたティイングエリアで右からの風を感じ、短い番手に持ち替えたという。「プラン通りだった。もちろん、あそこではいつもホールインワンさせたいと夢見ていたんだから!」。巨大観覧席に360度を囲まれた名物パー3。“スラムダンク”でのエースにグリジョがクラブを放り上げると、スタンドからはドリンクが入った緑のプラスチックカップが次々と投げ込まれた。

グリジョのホールインワン

「うるさかった。とにかく、ウルサかった。感情が最高潮に達した。もう、どうしたらいいかって…。ビールがグリーンに向かっていく様子が楽しかったよ」。例によってグリーンの周りではボランティアスタッフらによる清掃作業が行われ、同伴競技者が次にティショットを放ったのは約6分後だった。

グリジョは「69」をマークし決勝ラウンド進出が確実視される通算2アンダー暫定62位。16番でのホールインワン達成は2022年大会のサム・ライダー(第3ラウンド)、カルロス・オルティス(メキシコ/最終ラウンド)以来、史上12回目。タイガー・ウッズが1997年に決めた当時は、まだスタンドが一部しか設けられていなかった。(アリゾナ州スコッツデール/桂川洋一)