◇米国女子◇ファウンダーズカップ 初日(6日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6465yd(パー71)古江彩佳の口から、いつものフレーズが出た。「まあ、ボチボチ。スタートとしてはいいラウンドだったかな」。手応えを感じるショットの状態のま…

古江彩佳は首位と3打差の12位スタート

◇米国女子◇ファウンダーズカップ 初日(6日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6465yd(パー71)

古江彩佳の口から、いつものフレーズが出た。「まあ、ボチボチ。スタートとしてはいいラウンドだったかな」。手応えを感じるショットの状態のままに作ったチャンスの数を念頭に物足りなさをにじませつつ、及第点をつける。“らしさ”たっぷりに首位と3打差の3アンダー12位で上位発進を決めた。

昨年7月「エビアン選手権」を制したメジャー覇者として、シーズン平均ストローク1位「ベアトロフィ」保持者として臨んだ前週の開幕戦は悔しい25位。今大会の直前は課題を感じたグリーン周りの練習に時間を割く中で、自信をもって振り切ることを意識したショットも上向く感覚があったという。

3番でセカンドをピンに絡めてバーディ先行。5番は残り139ydから9Iのセカンドをピタリとつけた。カップをかすめて入りそうだった一打は、フィーリングと結果が一致。気持ちも乗って、続く6番(パー5)は左手前のラフから3打目を寄せて獲った。

同じコースで行われた昨年「ドライブオン選手権」で4位に入っている

序盤からバーディを重ねたことで、難しい局面でも割り切りが生まれる。左奥にこぼした7番(パー3)は右手前ピンへのアプローチ。尾根を越えてからきつい下りが入るのは分かっていたが、上り切れない最悪のケースだけは回避するチッピングであえてオーバー。最初のボギーを喫しても「しょうがなかったかな」と引きずらなかった。

エンジェル・インが5アンダー3位、セリーヌ・ブティエ(フランス)が4アンダー6位と伸ばし合いの3サムで「もうちょっとついていきたかったな」と貪欲に上を見た。午後組の2日目は難度が上がることも覚悟している。「フラットなコースで、風が吹いたらすごく効いてくる。風を読む力、マネジメントを集中してできたら」。同じコースで行われた昨年「ドライブオン選手権」で最終日最終組を回って4位だった経験も生かし、今年も好位置で週末を迎えたい。(フロリダ州ブラデントン/亀山泰宏)