「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ) 世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=がWBO同級11位の挑戦者、金芸俊(32)=韓国=を4回2分25秒KO勝ちで下し、WBC…

 「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=がWBO同級11位の挑戦者、金芸俊(32)=韓国=を4回2分25秒KO勝ちで下し、WBCとWBOは4度目の防衛、WBAとIBFは3度目の防衛に成功した。自身の持つ日本人最多世界戦連続KO記録を10に伸ばし、現役単独最多の世界戦通算24勝目をマークした。

 延期に、対戦相手の変更。井上陣営にも精神的疲労は大きかった。試合後の会見で大橋会長は「本当に疲れた。長い1カ月だった。携帯が鳴ると恐怖。恐怖症になってしまって大変だった」と激動の1カ月を総括。「金選手のリザーブ選手としての世界ランカーもいたけど、体重オーバーでこられなくなった。実はそういうトラブルもあった」と明かした。

 今冬はインフルエンザも流行しており、2024年12月31日には、前WBA世界スーパーフライ級の井岡一翔(35)と、同級王者のフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)のタイトルマッチが中止となっていた。大橋会長はインフルエンザ感染による試合延期も念頭に置いていたといい、「この会場(有明アリーナ)を2月6日にも借りていた。最悪の自体はインフルエンザになっても10日後に試合ができるように手はずを整えていた」と明かした。

 最後は「この経験はなかなかできるものがない。一皮むけたモンスターになったんじゃないかな。今日の試合はとてつもなく大きな試合になったと思う」と王座を防衛した井上をたたえた。