「選抜高校野球・選考委員会」(24日、大阪市内) 千葉黎明が1923年の学校創立から102年、1924年の野球部創部から101年で春夏通じて初の甲子園を決めた。部員らがライブ配信を見守る中、校名が呼ばれた瞬間、拍手と歓声が起こった。 「誰…

 「選抜高校野球・選考委員会」(24日、大阪市内)

 千葉黎明が1923年の学校創立から102年、1924年の野球部創部から101年で春夏通じて初の甲子園を決めた。部員らがライブ配信を見守る中、校名が呼ばれた瞬間、拍手と歓声が起こった。

 「誰もが憧れる場所に立てる。僕らは101期目の代。新しい歴史を作れたのはうれしい」と主将の山本大我内野手(2年)。あいさつで声を震わせた就任4年目の中野大地監督(38)は「甲子園は当然一つの目標としては持っていたんですけど、いくらやってもかなわないこともあるのかなと思いながら、手探りしながら進んできました」と感慨をにじませた。

 昨秋の千葉大会で初V。県大会6試合で1失策の守備力と隙を突く走塁を武器に勝ち上がった。ドラフト候補に挙がるような抜きんでた選手はいないが、状況判断を含めた『質の高い野球』を追求してきた。

 基本の徹底と猛練習でつかんだ聖地。山本主将は「強豪校に自分たちの野球をやって勝つことを目標にやっているので、甲子園でもやっていきたい。初出場初優勝を狙っていきたいけど、甲子園に出てくる相手は強いチームばかり。自分たちのできる野球をしっかり、一戦一戦全力で戦っていきたい」と地に足をつけて、進撃を誓った。