<プロボクシング>◇24日◇東京・有明アリーナ注目のミニマム級の世界ランカー対決は、前日本同級王者の高田勇仁(26=ライオンズ)が制した。4度防衛した日本王座を返上してWBOアジアパシフィック同級級王者の小林豪己(26=真正)に挑戦。3回に…

<プロボクシング>◇24日◇東京・有明アリーナ

注目のミニマム級の世界ランカー対決は、前日本同級王者の高田勇仁(26=ライオンズ)が制した。4度防衛した日本王座を返上してWBOアジアパシフィック同級級王者の小林豪己(26=真正)に挑戦。3回に強烈な右アッパーから右フックを決めて奪ったダウンが決め手となり、2-1の判定勝利を収めて王座奪取に成功した。

「後戻りできないように日本王座を返上して挑んだ」という高田の覚悟が、小林を上回った。3回に痛烈なダウンを奪いながら倒し切れず、初体験の11、12回は疲労からバランスを崩してフラフラになった。それでも試合終了ゴングまでパンチを繰り出し続けた。

「(終盤は)相手が打ち合ってきたので、気持ちだけは負けないように戦った」と高田。ジャッジ1人が1ポイント差で小林を支持していたが「もっとやられていた感覚はあった。気持ちでも負けてしまった」と小林は完敗を認めていた。

高田は8敗を喫してから日本、アジア王者へとはい上がってきた。3団体で世界ランクに名を連ね、最高位はWBAの2位。「もっと強くなって、世界を取りにいきたい」。今年はサクセスストーリーを完結させる決意だ。【首藤正徳】