◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 2日目(23日)◇トリーパインズGC (カリフォルニア州)◇サウスコース(7765yd)、ノースコース(7258yd、いずれもパー72)カップにボールが消えるのを見届けて、松山英樹は右手でガ…

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 2日目(23日)◇トリーパインズGC (カリフォルニア州)◇サウスコース(7765yd)、ノースコース(7258yd、いずれもパー72)
カップにボールが消えるのを見届けて、松山英樹は右手でガッツポーズを作った。終盤8番(パー3)のティショットを、ショートサイドのグリーン左ラフに外した。左足下がりの深いラフ。カップまで下り傾斜が入り、10ydもない。最悪のライからカラーにボールを落とし、ジャストタッチのチップインだった。
最終9番(パー5)は2打目をグリーン奥ラフまで運び、チップショットはカップをかすめて止まり、タップインした。暫定カットライン上の1オーバーだった6番終了後、強風で競技が中断。再開後の2連続バーディフィニッシュで予選落ちの危機を脱し、暫定首位と5打差の“逆転圏内”で決勝ラウンドに進んだ。

サウスコースを回った前日から一転、ノースコースのこの日は強風が吹いた。出だし10番(パー5)こそ同組のジェイソン・デイ(オーストラリア)とマックス・ホマがグリーン奥に外す中、パーオンさせてバーディ発進したが、前半は18番のダブルボギーなどで「38」。2番グリーンではアドレスに入った後でボールが動き、5回以上も仕切り直し、3パットのボギーを喫した。スタート時の4アンダーからスコアをどんどん落としたが、最後の最後で巻き返した。

1時間26分に及んだ中断。「(続行でも)どっちでもよかった」と言いつつ「結果的に良かった。今日はみんな苦労している。週末もプレーできるのは良かった」と振り返った。決勝ラウンド36ホールは、初日「68」を出したサウスコースのプレー。トップとの5打差は十分に射程圏内だ。松山はホールアウト後、ファンへのサイン対応を終えるとパッティング練習場に向かった。(カリフォルニア州サンディエゴ/石井操)