楽天・辰己涼介外野手が24日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、昨季年俸8000万円から大幅アップでサイン。会見では衝撃の二刀流宣言も飛び出した。楽天選手はこれで選手全員の契約が終了。大トリ更改となった。(金額は推定) 昨季を振り…
楽天・辰己涼介外野手が24日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、昨季年俸8000万円から大幅アップでサイン。会見では衝撃の二刀流宣言も飛び出した。楽天選手はこれで選手全員の契約が終了。大トリ更改となった。(金額は推定)
昨季を振り返って、「伸びしろがまだあるけど、やれることもできたシーズンだったと思います」とし、「余白を残した上でやれることをやれた。さらに今年余白を、余力を発揮できたら」と表情を引き締めた。また昨年の成績について「満足しているところはない」とキッパリ。「今季は0からのスタート。積み上げていかないといけない」と足元を見つめた。
昨年の契約更改会見ではメジャー挑戦への思いを明かしていたが、「未来のことは考えていない。今年はまじで優勝したい」と言う。「(昨年は)圧倒的な数字を残せていないから優勝できなかった」とチームの優勝に向けてさらなる成長を約束した。
その秘策は仰天の二刀流?プランだ。「バッティング練習はせずにピッチング練習ばっかりしてました」と明かすと、色紙には「25勝0敗」としたためた。「1カ月間、みっちりと投げ込んできた。冗談で言ってるんじゃなくて、二刀流させてもらいたいと三木さんには話したいと思っている。先発やったらこの目標。でも中継ぎが一番やと思います」と語り、「いつ投げるか分からないので毎試合、見に来て下さい」とファンに要望した。
表情はいたって真剣。指揮官とは「キャンプでか、電話して伝えたい。真剣に準備してきたので。グローブも台湾の方からいただきましたし、約束があるので。絶対にやります」と言う。最速は?の問いに「意外と変化球ピッチャーなので。投げるからには絶対抑えたい」と力を込める。
今年も昨年同様に大トリでの契約更改となった。昨年は黄土色のスーツ、セカンドバッグを片手に登場。更改時期が遅れた理由についてはガラケーを取り出し、「僕の携帯が古くてメッセージ機能がなかった」と冗談を飛ばしていた。今年は「楽天モバイルにしたので。単純に交渉が長引いただけです」と明かした。
昨季は打率・294を記録し、158安打で自身初のタイトルとなる最多安打を手にした。また守備でも刺殺数397でNPBでの外野手のシーズン最多記録を更新。ベストナイン、ゴールデングラブ賞などの表彰式では衣装のパフォーマンスで主役を独り占めにするなど、プレー以外でも存在感を発揮した。
佐々木チーム統括本部長補佐は「球団の歴史においても、生え抜き選手の中では野手としてトップかもしれない。それくらい最大限の評価をさせていただいた」とコメントした。