山梨県高校野球連盟は23日、甲府市で理事会を開き、2025年度の公式戦などの日程を決めた。夏の甲子園出場をかけた第107回全国高校野球選手権山梨大会(朝日新聞社、県高野連主催)は7月10日開幕、23日決勝の予定。 会場は甲府市の山日YBS…

 山梨県高校野球連盟は23日、甲府市で理事会を開き、2025年度の公式戦などの日程を決めた。夏の甲子園出場をかけた第107回全国高校野球選手権山梨大会(朝日新聞社、県高野連主催)は7月10日開幕、23日決勝の予定。

 会場は甲府市の山日YBSと、富士吉田市の富士北麓(ほくろく)公園の2球場。組み合わせ抽選会は6月19日の予定。

 春季県大会は4月12日から5月6日までの日程で、関東大会は同17日から茨城県で開かれる。

 また、秋季県大会は9月6日から28日まで、関東大会は10月18日から山梨県で予定されている。(池田拓哉)

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 理事会では、日本学生野球協会の優秀選手に選ばれた、日本航空の前主将、藤森友基さん(3年)が表彰された。

 外野手で、チームのまとめ役として昨夏の甲子園大会に出場した。野球にはいったん区切りをつけ、救急救命士になるために大学に進学する。「高校時代はけがが多かった。リハビリなどで多くの方にお世話になった。人を助ける仕事をしたいと思うようになりました」

 1年時にヘッドスライディングで右肩を脱臼し、手術を受けた。だが、ボールを投げる際の痛みは残った。それでも、一緒に回復をめざした医師や看護師らの姿が印象的だった。

 高校では自らが輝くだけでなく、チームや試合の中で自分が果たすべき役割を積極的に見いだすことの大切さを知った。「このことを人生に生かしたい」。グラウンドで輝けない時期を支えてくれた人たちへの感謝を胸に、医療の道へと進む。(池田拓哉)