阪神の坂本誠志郎捕手(31)が23日、神戸市の「ドナルド・マクドナルド・ハウス『神戸ハウス』」を訪問した。同施設は兵庫県立こども病院に隣接し、病気と向き合う子どもたちの家族が滞在できる。病棟では小児がん患者とも交流し、お立ち台で夢と希望を…
阪神の坂本誠志郎捕手(31)が23日、神戸市の「ドナルド・マクドナルド・ハウス『神戸ハウス』」を訪問した。同施設は兵庫県立こども病院に隣接し、病気と向き合う子どもたちの家族が滞在できる。病棟では小児がん患者とも交流し、お立ち台で夢と希望を届けると約束した。
昨年の大阪に続いて、2度目の訪問になった。「逆に勇気をもらっています」。サインや記念撮影をすると無邪気に笑ってくれる子どもたち。自分の悩みや苦しみはちっぽけなことだと思い知らされた。
闘病中の子どもたちが甲子園で野球観戦することは、なかなかできない。そこでテレビ越しで夢や希望を与えるには活躍して、お立ち台に立つことだ。昨年は本拠地でのヒーローはゼロ。「立つ機会がないから立ちたい。いろんなことを考えて、思いながら野球をするきっかけになりましたね」。ファンのため、そして背中を押してくれた子どもたちのためという使命感も芽生えた。
当然、オフの訪問だけではなく、今後も支援の輪を広げようと考えている。この日も岡留と阪神グッズを寄付。同施設にはレトルトの甲子園カレーなど、親御さんのための食料品を送ることも模索している。
松山市での自主トレから20日に帰阪。今季への準備も整えてきた。「ちょっとでも喜んでもらえる人の気持ちや顔があるなら、力になりたい」。シーズンでも子どもたちのヒーローになる。