「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ) 前日計量が23日、横浜市内で行われた。世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=は約100グラムアンダーの55・2キロでクリアし、…

 「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)

 前日計量が23日、横浜市内で行われた。世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=は約100グラムアンダーの55・2キロでクリアし、挑戦者でWBO同級11位の金芸俊(32)=韓国=も55・2キロでパス。フェイスオフでは約14秒間にらみ合った後、尚弥の方がうなずきながら、先に視線を外した。

 当初、昨年12月24日に戦う予定だったサム・グッドマン(オーストラリア)の2度にわたる左目負傷により1カ月延期となって、試合13日前に挑戦者変更も余儀なくされた。年末年始も休み返上で、約2カ月にわたって調整を続けてきただけに「試合が2度の中止からの延期なので、(試合が)すごく楽しみな気持ちはある。ちょっと待ち遠しいというか、そういう気持ち」と心境を語った。

 挑戦者の表情は見なかったというものの、千載一遇のチャンスで下克上を狙ってくる相手について「(尚弥に)臆することなく、この試合に挑んできているなと(いう印象)。やっぱり、代理として受けてくれたので、(それだけ)気持ちは強いなと感じた。あきらめることなく向かってくるのかなと思う」と、気を引き締めた。

 今年は米ラスベガス、サウジアラビアでのビッグマッチも予定しているだけに「(今回は節目として)一つの大きな試合だと思うので、気負いなく自分を信じてやるだけ。もちろん明日の試合が一番大事だが、(自分の)ボクシングキャリアとしての試合も大事にしていきたい」と力を込めた。