「プロレス・新日本」(22日、後楽園ホール) 来年1月での引退を発表している棚橋弘至(48)が、シリーズ開幕戦で23年11月デビューの嘉藤匠馬(22)とシングルマッチを行い、8分31秒、テキサスクローバーホールドで勝利した。 今シリーズで…

 「プロレス・新日本」(22日、後楽園ホール)

 来年1月での引退を発表している棚橋弘至(48)が、シリーズ開幕戦で23年11月デビューの嘉藤匠馬(22)とシングルマッチを行い、8分31秒、テキサスクローバーホールドで勝利した。

 今シリーズでは「棚橋弘至ファイナルロード~継(つなぐ)」と題し、社長でもある棚橋が若手のヤングライオン1人1人とシングルマッチで対戦していく。23年12月の社長就任会見の際に「僕はプロレスというジャンルは“社長を殴れる唯一の競技”だと思ってます」と話していたことを体現するように、デビュー2年目の22歳の遠慮ないチョップやエルボーを受けて、貸した胸板は真っ赤。しかし、要所の一撃で自分のリズムをつくると、最後はえぐい角度に腰を落としたテキサスクローバーホールドで絞り上げ、ギブアップを奪った。

 貫禄を見せた棚橋は「(嘉藤は)やっぱりしっかりスタミナがあるね。そして、根性もあるよ。試合が終わって『新日本プロレス、盛り上げていこうぜ』って言ったら(嘉藤は)何て言ったと思う?『言われなくてもやってやるよ!』って」と食ってかかってきた若手のガッツに目尻を下げ、「楽しいな。それでこそ新日本のヤングライオン、それでこそ俺が所属選手と戦う意味があるってことだよ。よし、カウントダウン、やっていきましょうか!」と、うなずきながら控え室に戻った。