モレノオーナーへの批判の声が高まっている(C)Getty Images 昨年、球団ワーストの99敗を記録したエンゼルスは、2025年は口惜しさを晴らすシーズンとなる。昨年、オフシーズン突入とともに、菊池雄星やホルヘ・ソレアといった実績十分な…

 

モレノオーナーへの批判の声が高まっている(C)Getty Images

 

 昨年、球団ワーストの99敗を記録したエンゼルスは、2025年は口惜しさを晴らすシーズンとなる。昨年、オフシーズン突入とともに、菊池雄星やホルヘ・ソレアといった実績十分な選手を次々と獲得。アルテ・モレノオーナーやペリー・ミナシアンGMもプレーオフ進出への意欲を示しており、その後も大物選手獲得の可能性も囁かれていた。

【動画】菊池雄星がレイズ打線を三者連続三振! 新天地で凄みを増す左腕のピッチングを見る

 だが、12月に入ってからはマイナー契約での選手獲得がほとんどであることで、スプリングキャンプが近づいている現在、すでに球団に対しては厳しい声が向けられているようだ。米スポーツメディア『Essentiallysports』では現地時間1月21日の特集記事の中で、昨年末からの球団の動きに対する、エンゼルスファンの反応を伝えている。

 同メディアでは、ここまでのエンゼルスの動向について、「このオフシーズンは希望に満ちたスタートを切った。ファンたちは必要な補強を期待していたが、11月以降エンゼルスは沈黙した」などと振り返っており、「アルテ・モレノのオーナーシップの下、優勝争いに必要な動きが欠けていることにファンの苛立ちは高まっている。そして、『モレノが球団を売るべきだ』という声が日に日に増している。新しい経営陣だけがエンゼルスを再び成功に導けるというのが、彼らの主張だ」として、現体制への批判的な意見があることを紹介している。

 売却を求めるという過激な反応がSNS上で沸き上がっていると伝えるとともに、「さらに、モレノは最近のインタビューで2025年のプレーオフ進出を予測しつつも、長期的な変革の計画がないことを認め、さらなる不満を引き起こした」として、ファンと球団の間における“溝”の深さを強調する。

 同メディアは、首脳陣が有望な若手や、ホルヘ・ソレア、スコット・キンガリー、菊池雄星といった補強選手でチーム力向上を見込んでいると説きながらも、「その効果には疑問が残る」と訴えており、加えて、「スター遊撃手ザック・ネトが肩の手術で2025年序盤を欠場するなど、怪我が大きな懸念材料となっている」と指摘。他にも、近年故障欠場が目立っている、マイク・トラウトやアンソニー・レンドンについても「耐久性が課題」と不安要素に挙げている。

 その上で、改めてエンゼルスファンの反応に言及。「アルテ・モレノが球団を売却するべきだという声が再燃している。ファンたちは、新しいリーダーシップだけが前進の道だと信じているが、モレノがすぐに辞任する可能性は低そうだ」などと今後を見通し、トピックは結ばれている。

 有力選手獲得で注目されたオフシーズン序盤から一転、ネガティブな話題が先行しているエンゼルス。開幕までに、ファンが求めるチーム強化を実現できるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

【関連記事】「誰がイチローに投じなかったんだ?」イチロー氏の米野球殿堂入り、満票ならずに米記者間でも疑問の声噴出 「バカ者は前に出ろ!」

【関連記事】「売却するつもりは当面ない」歴史的大敗のエンゼルスオーナーが来季のビジョンを力説 2025年プレーオフ出場は「私たちの目標だ」

【関連記事】なぜ満票受賞でなかったのか イチロー氏の日野球殿堂の投票率92.6%に米メディアで波紋「基準は確立していない」