「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ) 世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=と、WBO同級11位の金芸俊(韓国)が22日、公式会見に臨んだ。 井上は当初、昨年12月…

 「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=と、WBO同級11位の金芸俊(韓国)が22日、公式会見に臨んだ。

 井上は当初、昨年12月24日にサム・グッドマン(オーストラリア)の挑戦を受ける予定だったが、グッドマンが左目を負傷したため、1カ月延期。さらに今月に入り、グッドマンが再び左目を負傷したため、11日に対戦相手が急きょ金に変更された。

 クリーム色のジャケット、サングラス姿で登場した井上は「2度の中止ということと、試合の日程が1カ月ずれたことで練習のスケジュールも狂いましたけど、この調整をしてみて思ったのは、この長期かけて体を仕上げるのはすごくプラスだった。この先、ビッグマッチ控えるにあたり、この調整がベストかなと分かったことがあった。すごく参考になった」と、プラスに捉えていることを明かした。トラブルが続いたが「まず1カ月の延期というのはボクサーにとって、気持ちの持ちようでなんとでもなるかもしれないが、10日前に相手変更は選手によっては対応しきれない選手もいる。自分はどんな相手でも自分のボクシングする引き出しをもっている。そこに対しては自分はなんとも思ってない。ボクシングスキルという面では変わったことはないが、コンディション作りのプラスはすごくあった。9月の試合以上のかけ離れたパフォーマンスができるかといえば違う話だが、コンディション面ではプラスはあった」と語った。

 この試合の位置づけについては「今年米国、サウジと海外進出の年になる。自分の中ですごく大事な試合、リヤドと契約して、あとのボクシングキャリアを加速させていきたい。対戦相手変わってもやることは変わらない。結果を出すだけ」と見据えた。

 対戦相手の金については「スタイルはスイッチヒッターという印象。映像はさらっとみた感じであとは自分のボクシング、25年のキャリアの引き出しを信じて戦いたい。グッドマンとの戦いを楽しみにしてくれたファンには申し訳ないが、金選手が代役として受けてくれたこと感謝。最大限のリスペクトとして全力で仕上げた。楽しみにしていただければ」と、語った。

 男子の世界戦でのに日韓戦は13年11月のWBA世界バンタム級王者亀田興毅-挑戦者孫正五(韓国)との一戦以来11年2カ月ぶり。当時は亀田が判定勝ちしている。謎の多い金だが、日本人選手との対戦は7戦全勝の実績を持つ。「トラブルメーカー」の異名を持っている。