青学大の総合2連覇で幕を閉じた正月の箱根駅伝の舞台裏を振り返る日テレ「もうひとつの箱根駅伝」が19日、放送された。学生最速ランナーが結集した花の2区で、青学大の原晋監督が、ライバル校の快走に思わずのけぞる場面があった。 1区で中大が飛びだ…

 青学大の総合2連覇で幕を閉じた正月の箱根駅伝の舞台裏を振り返る日テレ「もうひとつの箱根駅伝」が19日、放送された。学生最速ランナーが結集した花の2区で、青学大の原晋監督が、ライバル校の快走に思わずのけぞる場面があった。

 1区で中大が飛びだし、10位と出遅れた青学大は2区の黒田朝日が快走。前の選手を次々と抜き去り、2位でタスキを受けたライバル駒大のエース・篠原倖太朗を逆転した。運営管理者に乗った原監督は「追いついた!」とつぶやき、腕組みして前のめりで様子を見つめた。

 しかし、黒田をさらに上回る快走を見せたのが17位でタスキを受けた創価大2区の吉田響。直後に吉田も篠原をとらえ、その瞬間、前のめりだった原監督は「ほんとだ、来た」と驚いたような表情を見せ、のけぞるように車のシートにもたれた。

 その後、創価大の榎木和貴監督から「(青学大の)黒田くんと詰まってきた」と激励された吉田がさらにスピードを上げて黒田を猛追。原監督は両手で頭を抱えて「うわ~吉田にやられるなぁ」とつぶやいた。

 それでも「後ろから吉田響が来てるから!吉田響と同じタイムだから!(1時間)5分台出るよ!5分台出るよ!」とマイクでゲキを飛ばし続け、奮起した黒田と吉田の差はそれ以上は縮まらず。結局、黒田は従来の区間記録を上回る1時間5分44秒で3位に浮上し、原監督は車からマイクで「よく頑張った!ごくろうさん!65分台!」とねぎらった。

 吉田は黒田より1秒速い1時間5分43秒で走り、4位でタスキリレー。2区区間賞は東京国際大のエティーリで、従来の記録を18秒も更新する1時間5分31秒の衝撃的な区間新記録をマークする、超高速レースとなった。