◇米国男子◇ザ・アメリカンエキスプレス 3日目(18日)◇PGAウエスト スタジアムコース(7210yd)、ニクラス・トーナメントコース(7147yd)、ラ・キンタCC(7060yd/いずれもカリフォルニア州、パー72)7m弱のバーディパ…

◇米国男子◇ザ・アメリカンエキスプレス 3日目(18日)◇PGAウエスト スタジアムコース(7210yd)、ニクラス・トーナメントコース(7147yd)、ラ・キンタCC(7060yd/いずれもカリフォルニア州、パー72)
7m弱のバーディパットをねじ込み、星野陸也はガッツポーズで一日を締めくくった。10アンダー20位から出た予選最終日は難度が最も高いメインコースのPGAウエスト・スタジアムコースでプレー。前半11番(パー5)でバーディを先行したが、14番、6番(パー3)でボギー。15番以降8番までの12ホールで10度もバーディパットを外し、カットライン上で最終9番を迎えていた。

「多少はカットラインを意識していたけど、パットが本当に入らなかった」。微妙な傾斜に切られたカップに、ラインをなかなか読み切れず、「もう今日はどうしたんだ、というくらい。15番でバーディパットが(カップの縁を)1周回った時は、もう今日を象徴する感じだなって」。悪い流れに耐えた。
開幕前にコースを散々チェックし、3日目で変化しているグリーンに対応した。前夜に専属の薬丸龍一キャディとコースメモを広げて練った戦略で、チャンスメークを続けたことが最後に生きた。「最後は結構強くパンチが入っちゃったんですけど、最低限の予選通過はできて。ちゃんと準備してよかった」と頬を緩ませた。

昨年DPワールドツアー(欧州ツアー)のレース・トゥ・ドバイで有資格者を除く上位10人枠に入り、切り拓いたPGAツアーの道。来季シードを決める年間レースのポイントを稼ぐためにも、出場2戦目で決勝ラウンドに残れたことは精神的にも大きい。
「この3日間、いろんなショットでスコアを作れたのもすごい自信になった。あと1日しかないけど、今日と同じコース。本当にパター次第なので、入れば上位に行けるとも思う。全力で、自信を持ってプレーしたい」。上位にはツアー2勝のセップ・ストラカ(オーストリア)を始め、ジェイソン・デイ(オーストラリア)、パトリック・カントレー、ジャスティン・トーマスらトップ選手がひしめく。チャレンジャーとして少しでも差を詰めていく。(カリフォルニア州ラ・キンタ/石井操)