早稲田大学ア式蹴球部創部100周年記念式典が18日、都内で行われ、田嶋幸三日本サッカー協会名誉会長(67)、同部OBの元日本代表監督の川淵三郎氏(88)らが列席した。田嶋名誉会長は乾杯前のあいさつで、現役部活生にあえての“苦言”を呈した。…
早稲田大学ア式蹴球部創部100周年記念式典が18日、都内で行われ、田嶋幸三日本サッカー協会名誉会長(67)、同部OBの元日本代表監督の川淵三郎氏(88)らが列席した。田嶋名誉会長は乾杯前のあいさつで、現役部活生にあえての“苦言”を呈した。
1924年の創部以降、全国の大学で最多記録となる天皇杯優勝3回を果たすなど、日本サッカー界を牽引してきた同部。ただ、直近は関東大学リーグにおいて、2部での戦いが続き、昨年創部100周年を迎えた。自身は筑波大OBの田嶋会長は「本当に黎明(れいめい)期の日本サッカーを支えてきて、育ててくださったのは早稲田大学ア式蹴球部のOBの方々だと思います」と、賛辞を贈った。その上で「ちょっと苦言と言いますか…」と前置き、こう続けた。
「早稲田はやっぱ強くなくてはいけないと思います。早稲田だけが負けて、早稲田だけが残念だったで済むんだったら僕はこんなことは言いません。早稲田のサッカーが大学スポーツを引っ張っていくんです。勝たなきゃ発展しないんです。それぐらいの気概をもってやってもらわないと困るし、100周年の時、2部じゃダメなんですよ。やっぱり。それくらいの気持ちをもってやる。それが早稲田だと思います」
現役選手を含む来場した約300人の関係者は、熱いゲキに聞き入り、うなずく人も。「100周年の時、2部じゃダメなんですよ」の発言の際には、会場が笑いで包まれていた。同式典には、早大サッカー部OBで元日本代表監督の岡田武史氏、西野朗氏らも出席した。