大相撲初場所(来年1月12日初日、両国国技館)で初めての綱とりに挑む大関琴桜(佐渡ケ嶽)が31日、千葉県松戸市の部屋で年内の稽古を納めた。相撲はとらず、ぶつかり稽古で幕下以下の力士に胸を出すなどして汗を流した。 2024年は初場所後に大関…
大相撲初場所(来年1月12日初日、両国国技館)で初めての綱とりに挑む大関琴桜(佐渡ケ嶽)が31日、千葉県松戸市の部屋で年内の稽古を納めた。相撲はとらず、ぶつかり稽古で幕下以下の力士に胸を出すなどして汗を流した。
2024年は初場所後に大関に昇進。夏場所から祖父で先代師匠のしこ名を継承し、九州場所では初優勝を飾った。年間最多勝にも輝いた1年に「一段一段をしっかり踏み固めて、徐々に行けたかなとは思う。最低限、自分のやらないといけないことは、少しずつだけどやりながら来られたんじゃないかな」と手応えは口にしつつ「でも、ここが終わりじゃないし、ここから上がまだまだある。満足せずにやらなきゃいけない」と、気を緩めることなく先を見据えた。
元日に能登半島地震が発生して幕を開けた年。大相撲界も勧進相撲を開催するなどして、被災地を支援した。琴桜は「応援してくださる方々は、そちらの方にもいるので」と明かし、神妙な面持ちで「僕らの相撲の一番一番が、ほんの一握りでも力になれば。僕らは必死にとって届けるだけ」と願った。
新年は3日から稽古を再開する。悲願の横綱昇進がかかる場所へ向け「ここから上げていければ」と、ペースアップを図っていく構えを見せた。